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きづなPARKのメタバース構想Vol.1

こんにちは。きづなPARK事務局です。
本日はきづなPARKが開発中の新コンテンツについて、ご紹介させていただきます。


1.中小企業が抱える課題

きづなPARKは、企業の経営資源であるデータを経営の意思決定のヒントとなる情報に変えるためのツールです。経営者の皆さまが抱える課題を、きづなPARK上のデータや、きづなPARKでつながるデータを用いて解決し、経営改善に役立てていただきたいと考えております。

多種多様な経営課題の中でも、「ヒト」に関する課題はすべての経営者が抱えているといっても過言ではないでしょう。
また、人材の採用・育成・定着など「ヒト」の課題も様々ですが、中小企業が直面する課題の中で、特に大きな影響を与えているのがデジタルトランスフォーメーション(DX)における人材不足です。急速に進化するテクノロジー環境に追いつくためには、企業がデジタル化の波に乗ることが必要不可欠ですが、その一翼を担うべき十分なスキルを持った人材が不足しているのが現状です。


2.解決へのアプローチ


この現実に立ち向かうために、中小企業は様々な戦略的アプローチを取り入れる必要があります。以下はその中でも特に重要ないくつかの手法です。

①人的資本経営の導入
人的資本経営は、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方です。DXに関する研修や資格取得の支援など、企業内部の人材に対する投資を増やすことで、組織全体がDXに対応するスキルを獲得できます。
参考:人的資本経営 ~人材の価値を最大限に引き出す~
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinteki_shihon/index.html

②外部人材の活用
企業が即戦力のデジタルスキルを持つ人材を早急に確保するには、外部のデジタル専門家やコンサルタントを活用することが一番の近道です。

プロジェクトごとに外部の専門家を招くことで、一時的にスキルの補完が可能となったり、招いた専門家から従業員がDXなどの専門知識を学ぶことができたりします。また、興味を持った従業員が専門知識を進んで学ぶなど、自分たちでやるべきことを考えて行動し成果をあげられる、「自走」できる組織へ変化する効果を見込むことができます。

人材派遣サービスの活用や、インターンシップの受け入れ、自治体であれば、国の「地方創生人材支援制度(デジタル専門人材派遣制度)」を活用して、ITに詳しい専門人材を外部から登用し、DX推進に取り組む事もできます。
参考:「地方創生人材支援制度」
https://www.chisou.go.jp/sousei/about/jinzai-shien/index.html

③効果的な採用戦略
優秀なデジタル人材を引き寄せるためには、企業は効果的な採用戦略を策定する必要があります。これには求人広告の最適化、各種プロフェッショナルネットワークの活用、魅力的な職場文化の構築などが含まれます。

④採用後の離職対策
人材を確保した後も、定着させるためには働きやすい環境づくりが不可欠です。適切なキャリア開発プログラムや柔軟な働き方の導入、フィードバック機会の提供など、従業員が自己成長を感じられるような仕組みを整えることが重要です。
優秀な人材を企業内に留め、継続して活躍し続けてもらうための取り組み施策は、離職を防ぐだけでなく、会社の魅力として外部にアピールすることで採用戦略にも通じます。


3.なぜメタバース?

きづなPARKは、メタバースを活用して上記のアプローチが効果的に実現できる場をきづなPARK内につくることができるのでは?と考えました。
具体的には、きづなPARKからメタバース空間にアクセスし、インターンシップをしたいDX人材(DXを学ぶ学生)とインターン生を受け入れたい中小企業が出会う場を構築するのです。

そもそもメタバースとは何でしょうか?
メタバースはインターネット上に存在する仮想空間です。
仮想空間の中で、アバターと呼ばれるインターネット上での自分の分身を使って活動します。

メタバースを使ったサービスといえば、以前はゲームが主流でした。
しかし最近では、メタバース空間で商品をみて実際に買い物ができたり、旅行をしたり、メタバースを使った研修プログラムが生まれるなど、様々なサービスに活用されています。

では、なぜインターンシップマッチングサービスにメタバースを活用するのでしょうか。以下の理由があげられます。

・距離の制約を受けない
メタバースは前述の通り、インターネット上の仮想空間です。
つまり、PCやスマートフォンでどこからでもアクセスできます。
会社説明会を開くために会場をレンタルしたり、移動をする必要がありません。
また、遠隔地に住む人材にもアプローチができます。

・デジタルネイティブ世代と目線を合わせるツール
DX人材と言われる人々は、どうしてもデジタルネイティブ世代が多いです。
インターネットやデジタル機器がある環境で生まれ育ち、デジタル機器に抵抗が少ない若い世代です。
そのような若手人材と一緒に働く既存の従業員や経営者の皆さまが、インターン生を探す段階からメタバースを使う事で、新しいサービス(メタバース)に取り組む柔軟な姿勢を対外的にアピールできます。

また、メタバースというデジタルネイティブ世代にとって抵抗が少ないツール上でコミュニケーションを行うことで、距離が縮まり、将来一緒に働く人材について働く前から理解しやすくなる効果も期待できます。


4.なぜインターンシップ?

きづなPARKがメタバース空間でインターンシップマッチングサービスを始めようと思ったきっかけ、それは、「ヒト」に関わる課題を解決するためのアプローチが実現できると考えたからです。
たとえば、「2.解決へのアプローチ」の以下項目はインターンシップを通じて実現できます。

②外部人材の活用
インターンシップを通じて外部人材を受け入れる事で、既存人材では難しかったDX関連施策の推進・実現や、それによる既存従業員のスキルアップ、DXなど新しい取り組みを推進しようとする雰囲気へ社内が変化する、などの効果が期待できます。

③効果的な採用戦略
インターンシップは就業体験です。就職活動を予定している人材に働いてもらうことで、社風や社内制度、人間関係など、求人票では伝えきれない部分まで効果的に知ってもらうことができます。
また、企業側でもその人材が自社にマッチするか実際の働きぶりを確認しながら判断できます。

④採用後の離職対策
働きやすい環境づくりを考える上でもインターンシップが役立ちます。
インターシップをした学生が自社を希望しなかった理由や、メタバース上での企業紹介など、学生からのフィードバックを分析することで、今の若手人材が求める会社に必要な条件や自社に足りない部分が明確になり、選ばれる企業へ変化する後押しとなります。

最後に

きづなPARKが取り組むメタバースを使ったインターンシップマッチングサービスについてご紹介しました。本コンテンツは、きづなPARK内の共創エリアに新しく誕生する予定で開発を進めています。
これから少しずつ、全容を皆さまにお伝えできることを楽しみにしております。

共創エリアについてはこちらをご覧ください。
きづなPARK共創エリアの全貌を初公開(note記事)

きづなPARKに興味を持っていただけた方は、ぜひこの機会にお問い合わせください。





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