3年

3年ぶりにとても仲の良かった友達と遊んだ
当時は凄く気が合って毎日が楽しかった


3年で友達は別人になっていた
もちろん見た目も変わっていたがそれだけじゃない
性格が全然違うものになっていた
口は悪くなり
終始誰かの悪口と不満を吐き出された


僕達はまったく合わなくなっていた
あんなにも気が合っていたのが嘘みたいだ


凄くつまらなかった
早く帰りたかった
でももしかしたらまた2人で大笑いできるような話題が出てくるかもしれない
笑ってくれるかもしれない
と淡い希望もあったから
帰るに帰れなかった



3年で友達が変わったのは確かだ
ただ
3年で僕も変わってしまったのではないか
そんな風に思った

友達から見れば僕も変わったと思われただろう


3年で僕も変わってしまったんだ
だからあんなにも気が合わなくなっていたんだ
そうに違いない


こう思っていないとどこにもやりようのない悲しさが込み上げてきてしまう
時間は友達をも拐っていってしまうのか
あの頃の素直で面白くて僕の1番の友達であったあの子を返して欲しい

それに全部あの子が変わったせいに出来るほど僕はあの子のことが嫌いじゃないんだ



綺麗な思い出のまま取っておけばよかった
遊びになど誘わなければよかった
自ら蓋を開けてしまったのが馬鹿だった



今日は少し苦しくなった日だった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?