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奈良のおすすめ豆大福4選

奈良にきてから和菓子屋さんめぐりが楽しくなった。東京にいた頃は、お店がたくさんありすぎて…新しい和菓子情報を聞きつけてはお店へ行き、それはそれで楽しかったんだけど、あんこに追われる日々で大忙しだった。

奈良に引っ越してからはその忙しさもなくなり、ゆっくり1つ1つのお店を堪能できるようになった。そこで、この3か月で私が食べた『 おすすめの豆大福』を紹介したい。
今回は自己評価もつけてみた。餅・あんこ・黒豆の3種類の評価軸で5つ星で点数をつけてみたので最後までお楽しみください。

ごろっと入った丹波の黒豆とアクセスの良さが魅力の『萬勝堂』

萬勝堂の豆大福は思い出深い味。まだ奈良に住み始める前、物件をみにきたときに駅近でおいしそうなので買って食べてみた。そのときのツイートがこちら。

この豆大福のおいしさに感動して「早く引っ越したい!」と思ったほど。そして実際に住み始めてから何回かここの豆大福を食べたけど、やっぱり何度食べてもおいしい。手触りはサラサラで、ひかえめな打ち粉、そして大きな丹波の黒豆が中にイン!近鉄奈良駅から130mなのもうれしい。

【餅】
かたさ ★★
厚さ ★★★
餅は柔らかく、厚め。きれいな色で、こんな透き通った肌になりたい。

【あんこ】
甘さ ★★
粒あん。黒豆をひきたてる上品なあんこ。

【黒豆】
黒豆の存在感 ★★★

【総合評価】
断面を見ていただくとお分かりの通り、この豆大福は丹波の黒豆がしっかりきいているのが最大の特徴。豆の旨みと微かな塩味が粒あんをひきたてる。かといって、餅も負けていなくてほどよく口の中に残るのが絶妙なバランス。

素朴代表。ならまちの老舗和菓子屋『末廣堂』

ならまちで長年愛され続けている老舗の和菓子屋さん。お店の前には「豆大福」ののぼり旗がたつほど、大福関係には気合いを入れていると思われる。素朴で愛らしい見た目、触ると餅の厚みをずっしりと感じる

【餅】
かたさ ★★★.5   ←3.5という意味です。
厚み ★★★★

【あんこ】
甘さ ★★半
細かでやさしい粒あん。

【黒豆】
黒豆の存在感 ★★★.5

【総合評価】
見た目通り、素朴な味。固めの豆で、噛んでも味がしっかり残るのが大きなポイント。色々調べているとここは苺大福にも力を入れているらしい。ならまちに来たときにはぜひ寄ることをオススメしたい。

安定の味、あんこで奈良を支えるお店『優月』

近鉄奈良駅から続く餅飯殿商店街の中にある和菓子屋さん。生菓子が人気で夕方には売り切れてしまうほど。豆大福は土曜日のみつくっていて、この「土曜限定!」というのがプレミア感。打粉は多めで、食べ応えのありそうな大きめサイズ。

【餅】
かたさ ★★★★
厚さ ★★

【あんこ】
甘さ ★★.5
すこしだけ甘みを感じる細かなつぶあん。

【黒豆】
黒豆の存在感 ★.5

【総合評価】
優月の和菓子は全般的にあんこがおいしいのが特徴。この豆大福もいい感じ…だけども、ひとつ言わせてもらうなら、豆大福の楽しみ「黒豆」の主張が弱めであとちょっと!という感じ。サイズも他の豆大福に比べてコスパがよく、アクセスもいいのでこれからぜひ頑張ってほしい。
何より、私はここの和菓子全般が好きだ。どれを食べてもハズレがない。このnoteを書きながら優月のあんこが食べたくなって買いに行ったほど。今日は草餅とあんこブッセ。草餅は柔らかくて絶品だし、ブッセはあんこたっぷりで洋×和の最高の組み合わせ。「奈良でおいしい和菓子は?」と聞かれたらこのお店をオススメしたい。

奈良で一番有名な芸術和菓子『樫舎 (かしや) 』

奈良の和菓子といったらここ。フレンチのコース料理のように、和菓子のコース料理が食べれることでも有名で、素材からこだわり抜いた高級和菓子屋さん。ところで樫舎は「豆大福」というメニューはないものの、豆大福に一番近いものとして案内されたのがこの大福だった。豆大福からは少し外れるものの、使っている素材は一緒なので紹介したい。

容姿端麗。断面美。ちょっとかためでずっしり。小さいけれど、たたずまいから来るオーラがすごくて食べる前から圧倒されてしまった。

【餅】
かたさ ★★
厚さ ★★
歯につかず離れずの絶妙な食感。この食感はなかなか味わったことない。

【あんこ】
甘さ ★
ゴロゴロしたつぶあん。上品な甘さ。

【豆】
豆の存在感 ★★
主張しすぎない、ほどよいポジショニング。丹波の豆。

【総合評価】
餅と豆がベストバランス。他の豆大福に比べてサイズも小さく、お値段もそれなりだから毎日食べることは難しいと思うけど、一度体験する価値はあり。季節によって見た目が変わるようなので定期的にチェックすることをオススメする。

~番外編~旬の駅で見つけた京都の宝石『和所 美土里屋』

奈良市内で最大の農産物直売所、旬の駅。ここには奈良をはじめとして関西圏のおいしい食材がたくさん集まっていてここで見つけた豆大福が最高においしかった。

とにかくきれいなフォルム。断面もうつくしく、あんこぎっしり具合いが写真からでもお分かりになるだろうか。これは京都の宇治にある美土里屋さんの豆大福。


京都の豆大福が奈良で食べれるなんて。こういう出会いがあるから農産物直売所はやめられない。

【餅】
かたさ ★★
厚さ ★★★
羽二重餅だからか、厚めなのにやわらかい。

【あんこ】
甘さ ★★

【黒豆】
黒豆の存在感 ★★
餅に馴染むやわらかさ。

【総合評価】
この豆大福は2個入りで、買った当日に1個、翌日に1個食べてみたんだけど翌日に食べても味は全然落ちていない。餅も柔らかいままで感動。宇治にいったら美土里屋さんにはぜひ寄りたい。そして出来立ての豆大福を食べてみたいものだ。

***

いかがでしたか?
奈良で豆大福を売っているお店の数は多くないものの、1つ1つ丁寧につくられているからその魅力を伝えたくて今回まとめてみました。
これからもおいしい豆大福を発掘していきます。

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