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第2回「うつわを愛でる会」は、やっぱり好きが広がるイベントだった。

昨日やってきました、第2回「うつわを愛でる会」

もうね、とってもとってもたのしかったんです。
おやつを食べながら、みんなが持ってきたうつわを褒め合ったり、好きなことを伝えあったり、人生相談するような場面も。今回も濃い時間でした。

うつわを並べてスタンバイOK!

今回集まってくれたのは4名で、生駒好きの石井さん、東京から奈良に移住したみなみさん、秋山さん、去年草々で突発的にやった夏イベントにきてくれた岡田さん。前回のようにお茶の乾杯から、はじまりはじまり。

軽く自己紹介しあったあとは、

すぐにおやつタイム。

待ってました!と言わんばかりの勢いでテーブルに並べられるおやつたち。みんな手際がよすぎて、おやつ慣れしているのだなぁと超感心。

石井さんなんて、手に入りにくいおやつをわざわざ県外から取り寄せて持ってきてくれた。

これなんですよ〜と石井さんが包み紙をひらくと歓声があがる。コーヒー味のキャラメリゼされたナッツ。めちゃくちゃおいしかった

和歌が入っているおせんべいだったり、阿闍○餅に似たおまんじゅうや、桜サブレに、奈良の「竹村」というお店の和菓子。

山盛りのおせんべいとおまんじゅう
和歌を詠んでいるひまなく食べた
パッケージもかわいかった桜サブレ。栃木のおやつらしい
黄身餡が絶品の竹村のさわの月

あぁ..どれもおいしかった。

そしてひと通りおやつタイムが終わったあとは、それぞれ持ってきたうつわをお披露目。「ひゃーかわいい」とみんなのリアクションに、持ってきた人も、うつわたちもうれしそう。

石井さんが持ってきてくれたのは、昨年草々で選んでくれた畑中篤さんのマグカップ
休日の、「今日はゆっくりするぞ」という日の朝にこのうつわでコーヒーを飲んでいるのだそう。新品みたいにすっごくきれいで、大事に使われているのがわかって。このうつわは石井さんのもとへ行って幸せだなぁと思った。

石井さんは、このうつわを買ったときの話もしてくれた。
色々悩んでいる時期にこのうつわを選んだそうで、使うたびにそのときの思い出がふっと甦るのだそう。一同静かに頷きながら、話を聞く。

大事そうにマグカップを持つ石井さん

それを聞いて私はおそるおそる「使うたびにいやな気持ちにはならないですか?」と質問したら、石井さんは少し考えたあとで「いいえ」と言った。
きっと、このマグカップは側で色々見てきたのだろうなぁ。

続いてみなみさんは2つのうつわを持ってきてくれた。手前にあるのが草々で選んでくれた砂田政美さんのオーバル皿

最初、みなみさんはこのうつわに出会ったとき「サバをのせたいなぁ」と思って、それから名前は「サバちゃん」になったらしい。
しかし、実際にはサバをのせる以外にもたくさん使っていることが判明。というか、ほぼ毎日すっごくすっごく使っていて、「え?今日も出番なの?」とうつわがびっくりしているんじゃないかと気にしていた。おかずはひと通りのせているし、和菓子なら2個のせれるんです!とうれしそうに力説してくれた。
そこまでたくさん使われるうつわ..なんてしあわせものなんだ。

あともう1つが八角のうつわ。

これは、みなみさんのお父さんがホワイトデーのお返しに贈ってくれたものだそうで。センスいい〜!とみんなで驚く。

うつわってご飯を盛る道具だからきっと、みなみさんのお父さんはこのうつわで娘さんがちゃんとご飯を食べてくれたらいいなと思いながら贈ったのかなぁ..と勝手に気持ちを察して、勝手にうるっとする。なんてすてきな贈りものなのだ。色合いもかたちも絶妙だった。

お父さんの話をしているときの表情がとてもよかった


続いて秋山さんは、十場あすかさんの小椀を持ってきてくれた。ちなみに十場さんは草々でも取り扱いのある陶芸家さんだけどこの小椀は見たことなかった!

これを秋山さんがテーブルに出した瞬間、みんな「すてき!」と釘付けになった。個展へいったときにひとめぼれして連れて帰ってきたのだそう。外側と内側の雰囲気がちがっていて、それもまたよかった。とてもとても気に入っているのだそう。

さらにおもしろかったのが、秋山さんはポロッと「実は..このサイズだとお茶を飲んだりするには少し小さいのよ」と言っていて、一同「わかるわかる」と激しく頷きながら爆笑。

このうつわ、おそらく200ccくらいは入るだろう。しかし、家で「ながら」で飲み物を飲んだりするとやっぱりもう少し大きいサイズがいいらしい。なるほどなぁ。ちなみに私はこのサイズのカップが大好きで、たくさん持っている。少数派だったんか。

わかるわかると頷くみなさん。おやつを食べる手もとまらない


最後、岡田さんが持ってきたのはこのマグカップ。

旅先のギャラリーで、色々あるなかでこのうつわと目が合って連れて帰ってきたのだそう。ほかにも黄色いお皿など魅力的なものがあったらしいけれど、小一時間悩んでこのマグカップに決めたらしい。旅先で買ったものって、旅の思い出も詰まっているだろうし、たくさんのなかから勝ち抜いてここにいると思うと、なんだか尊いものに見えてきた。

「裏の景色もかっこよくて..」と岡田さんがマグカップをひっくり返すとみんな「わぁ素敵!」と食いつくように眺めた。岡田さんはこの鉄っぽい景色に惚れ込んで決めたのだそう。裏側をこんなにキャーキャー言いながら眺めたのは初めてかもしれない。静かにとてもコーフンした。

みんなのリアクションがうれしい..とつぶやく岡田さん。話しながら旅の思い出が蘇ってきたみたい

そして、「マグカップってやっぱりこのサイズがいいかもねぇ」という話でも盛り上がる。なるほどなぁ、勉強になります。

うつわから、趣味やしごとの話へも広がった。
「普段こんな感じで料理している」「うつわを使っている」からはじまって、「ガーデニングも好きでね」「畑をはじめたんですよ」「事務やっていて肩こりがつらい」「家族がね」などなど、色んな話へ転がっていった。

文房具の話にもなった。秋山さんが持っていたボールペンがかわいいと盛りあがる


そうそう、悩みの話もした。満たされないこと、他人の目を気にしてしまうこと、やりたいことがないこと..。

それぞれ色々あるけれど、自分が心からたのしいと思う瞬間や、おだやかな時間を少しずつ増やしていけたらいいね、と最後は話しておひらきにしました。

今日登場したオールスターたち。一番手前は私の愛用しているマグ。だいぶ年季入ってます
オールスターの撮影会。そういえば、ちょうどこの時間はWBCの準決勝が盛りあがっていたみたい

***

今回もたのしい時間をありがとうございました。

「うつわを愛でる会」って、おやつ食べながらおしゃべりするだけの会に見えて..いや、事実そうなんだけど、なんだかすごく癒やし効果があるような気がしている。うつわたちもこんなに遠出してちやほやされてさ、うれしかっただろうなぁ。「好き」なものを起点に広がること、これからも大事にしていきたいとあらためて思いました。

集まってくれたみなさん、ほんとうにありがとうございました。
またやりましょうね。

好きな食べ物はなんですか?と聞いたら、えーなんだろうと言って「玉ねぎ!」と石井さんがこたえてじわじわと笑いが込み上げてきた様子。最後までたのしい時間をありがとうございました!

***

うつわと暮らしのお店「草々」

住所:〒630-0101 奈良県生駒市高山町7782-3
営業日:木・金・土 11:00-16:00

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