奈良で、うつわ屋さんをはじめます。
奈良に住みはじめてからもうすぐで2年が経つ。
ここに来てから色んな場所に行ったし、色んな人に出会った。
見るもの触れるものすべてが新鮮で、それは2年経ったいまも変わらないし、この先もずっと変わらないだろうと思う。
そんな日々の中で、私の年齢も30代中盤を超えて、「自分のこと」をよりいっそう考えるようになった。
私はいったい、
なにが好きなんだろう。
なにをしているときが心地いいのだろう。
どんな人に、どんな場所で会うのが、楽しいのだろう。うれしいのだろう。
日々の生活を慈しみながら、noteを書きながら、陶芸家さんにインタビューをしながら、向き合ってきたのは、自分との対話だった。
奈良が好きだから、うつわが好きだから、人が好きだから。
やっぱりこの気持ちは変わらないなぁ..と思ったときに行き着いたのは、
『居心地のいい場所をつくりたい』ということだった。
私たちは生活でも仕事でも、本当に毎日、いろんなことがある。
いいこともしんどいこともある中で、人にはきっと、「居心地のいい場所が必要だ」ってずっとずっと思ってきた。
なにを居心地がいいと感じるかは人によってそれぞれだろうけれど、毎日走ったり歩いたりの道を、ゆっくり振り返る時間があってもいいんじゃないかと思う。
自分の足元を見て、装備を見なおして、呼吸を整えて。そうしてまた前に進んで行く。振り返る時間がないと、きっと自分の大事なものを置いてけぼりにしてしまうのではないだろうか。
奈良にきてから、感じたことや受け取ったもの。
それをさらに開いていくことで、前に進んでいきたいと思ったことが、この度うつわ屋さんをはじめようと思った大きな動機です。
今まで色々な陶芸家さんにインタビューをするなかで、やっぱり実物に出会える場所があったらいいなぁとずっと思ってきた。
話を聞いたり、使えば使うほど、もっと陶芸家さんやうつわのことが好きになる。生活が楽しくなるし、人生に厚みが出てくる。その体験を、私だけにとどめておくのはもったいない。
なにより、今はコロナ禍で不自由だけれど、私たちには、会ったり話したり触れたりする「体験」が必要だ。
そんななかで出会ったものは、栄養となって身体に沁み込んでいく。きっと、前に進む力になる。
うつわ屋さんは、ただいま準備中。
いつからやるのか、どんなお店にするのかなどはまだ決まっていないのですが、妄想はどんどん膨らむし、インタビューも変わらずにこのnoteで続けていく予定です。
やるやる詐欺にだけはならないようにしなくちゃなぁ。
ぜひ、楽しみにしていてくださいね。
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