【インタビュー】不安定さから生まれるものー陶芸家・鈴木美雲さんがうつわに込める「余白」とは。
初めて会ったはずなのに、そんな気がしない人っている。
どこかで会ったのか、それとも前世ですでに会っていたのか。難しい理由はよくわからないけれど、記憶の「なにか」が反応して、一気に懐かしい気持ちになったり、親しみを感じてしまうことがある。
陶芸家 鈴木美雲さんのうつわに出会ったときがまさにそうだった。見て懐かしくて、触れて愛着が湧いてくる。初めて見たはずなのに、ともに長く時間を過ごしてきたような不思議な距離感に、ぐぐぐっと心を掴まれてしまった。
鈴木さんは山形県で作陶する