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まねぶ

人間は真似をする生き物だ、と尊敬する先輩がよく言ってた。こどもはみんな、親を見て育つ。

印象に残ったことをnoteに書きつらねようと
思いながら滞ってしまいました、、。

2023年10月のこと

昨年の話
東京ミッドタウンのデザインハブで行われた多摩美術大学のイベントに、仕事終わりに ふらりとオフラインで参加しました。
私が参加したのは装丁家でグラフィックデザイナーの松田行正さんの回。

2年前、渋谷のBunkamura シアターコクーンで舞台を見たあとに、地下のブックショップ NADiff modernで松田さんの手がけた本「戦争とデザイン」を見て、松田さんの存在を知りました。

社会、アート、ハイセンスな本が沢山並んでいたブックショップは、残念ながら今は閉店してしまったけれど、松田さんの斬新なブックカバーが一際目立っていたのをよく覚えてる。
思わず手に取りたくなるようなデザインで、ネットで色々調べてポチポチ数冊購入しました。

セミナーでは、松田さんのお話を聞きながら
手がけた本を手に取って眺めることができました。
本を読むだけなら、電子書籍でも良いかもしれない、
でも松田さんの手がけるブックデザインはどれも存在感があって部屋に飾ったり横にして並べるととても映える。まさにオブジェとしての本、でした。

そんな松田さんのお話の中で、野村萬斎さんの言葉を引用し、真似をすることについて とても印象に残りました。

学ぶ とは「まねぶ」とも読む。
「まねぶ」は真似ること。

野村萬斎さんが語っているインタビュー記事を見つけたので載せておきます。

狂言では何度も「型」を練習して反復することで基礎をつくり、自由を生み出すことができる。
反復を積み重ねた土台の上で生み出され、表現される。狂言とクリエイティブの接点。
学生の頃、弓道部と茶道部を経験した私は、
物事を極める守破離のようなプロセスは、武道や芸術、あらゆるクリエイティブ、どの道も同じなのだと思いました。

基礎に立ち返って自分のスキルを見つめようと思ったのでした。

強調のはなし

「ものまね芸人が芸能人のものまねをする時、
似てる!と感じる瞬間があるが、本人がサプライズ登場して並んでみると、あれ、全然似ていない、、ということがよくある。あれは、その人の特徴の一部を切り出して強調してるから似てると錯覚するのである」
というお話も印象に残り、面白かったです。

相手になにかを印象づけるためには伝えたいことに焦点を絞って強調することが大事!

松田さんは人間の錯覚や心理的な側面から人に印象付けるデザイン技法を例をだしながら具体的に教えてくださいました。

尊敬できる人の動きや話し方、立ち方など
まずは真似してみることで自分が磨かれるかも。

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