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会社をやめずに朝晩30分からはじめる起業

著者  新井一
発行者 石野栄一 
出版社 明日香出版
2017年 5月15日 初版発行
2017年11月15日 第6刷発行


1.3ポイント

(1)企業しようとしたのに企業をあきらめてしまう理由って?

その原因は「ドリームキラー」です。

「現状から抜け出したい。」「変わりたい」と決心したのに、「安定」「安全」「安心」を求め、この先のことに恐怖をいだき、「変わりたい自分」と「変わりたくない自分」がひしめきあっているからです。

ドリームキラーは、環境によるものも多いけど、 仲のいい人、親しい友人や家族が心配して「失敗したらどうするの?」「やめた方がいいよ」という声が、心の「変わりたくない自分」と反応すると、「自分の知識ではまだまだ難しい。もっと勉強しなくたは」「資格が必要」とかノウハウコレクターに走ってしまう可能性があります。

そして、企業をあきらめ、せめて副業と思い副業したところで、「本質的なモヤモヤ」は解消されません。心の声は、「自分はお小遣い稼ぎがしたいのではない。自由ややりがい、お客様からの「ありがとう」、家族との幸せな暮らし、自立できる経済力力などを手にいれたいのです。

そこで、「会社を辞めずに起業しよう」というのが著者の提案です。会社をやめずに「朝晩30分で、副業から自分のビジネスをスタートさせましょう。というのが著者の提案でした。

(2)朝晩30分でできるビジネスをつくるとは? 

副業なので「簡単で小さなビジネス」にする。笑われるほど簡単に、小さく分割することが大切です。

日常でやっていることの延長線上でできるようなことをビジネス化する。お手軽でなければ副業は続きません。

どんなビジネスにするかは、4つの切り口から手軽そうに感じるものを選びましょう。

①知識の提供(ノウハウ)
自分が体験・経験した事のノウハウを蓄積し提供するビジネス
②ハコ・機械の提供(スペース・チャンス系)
テーマを決めて人を集め、条件でマッチングしたり、イベントを開催したりするビジネス
③モノの提供(プロダクト系)
手に触れるもの(データファイルなども可)を、つくったり、仕入れたりして販売するビジネス。
ネットショップやオークション・アプリなどを利用してスタート可
④技術の提供(スキル・サービス系)
自分が得意なことをやってあげることによって、お客様の悩みを解決するビジネス

そして、朝晩の30分を必ず、副業のための時間にあてることを意識し時間管理を行いましょう。

(3)ビジネスパートナーとの接し方で大切なことは?

基本的にパートナーとして組む相手は、自分と同じような価値観を持っている、精神的にも経済的にも自立した人に限定しましょう。

パートナー探しで大切なことは、「ギブアンドテイク」でなく、「ギブギブギブ精神」が大切です。

やってはいけないパートナーシップは「下請け」になることです。下請けとなるのではなく、対等のパートナーシップとして組むか、自分がオーナーのポジションになることを目指しましょう。

2.1アクション

商品づくりをしていて、「商品の具体化ができていない。まずは細分化し棚卸をしなくては」と思っていたところ、「笑われるほど簡単に小さくすることが必要」という文字が飛びこんできて、今、私がしなくてはならないのはこれです。まずは知識の棚卸し。そして作りたい商品を細分化し組み立てます。

3.1エピソード

この本は、企業を考え4年前に購入しました。「パラパラ」とみて本棚行きでした。当時は「なーんだ。こんなことか」という感覚でしか読めていませんでしたが、今、読んでみると「あ~、なんて遠回りしてたんだ」という感想です。

副業という位置づけで書かれている本ですが、コミュニティーを作ろうとして学んでいるノウハウが全てのっていました。

起業するための心の在り方、商品づくりの仕方、時間管理、NLPの要素も盛り込まれています。
自分との約束(ラポール)、ツールなどなど。

では、「どうやっていけばいいのか?」は多少の例はのってますが、それはコーチング、コンサルティングが必要な分野なので、企業(コミュニティー)をつくるための概要、手順は学べる本でした。

4年前にしっかり気づいていたら、今どうなっていたか?と思いますが、今だからわかる内容だと思いました。

積読本は、必要な時、理解できるときに手にとるようになっているのかもしれないということを実感した本でした。



 

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