マガジンのカバー画像

小話

4
運営しているクリエイター

#超短編小説

短編 みじかい散歩

短編 みじかい散歩

ちょっとした散歩、どこでもいい、よくある木が茂っていて小鳥が囀っているようなありふれた道、二十分もない散歩の間なにも特別なことは起きなかった、なにも心に残らなかった。しかしその散歩がその後の人生を見えない部分で支え続けた。見えないので本人は気づくことなく死んでいった。