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「人に言えない自慢話」とやらを読んでみた

某掲示板で
「人に言えない自慢話を語ろう」みたいなトピックがあがっていた。

私自身は自己肯定感も低く、俗物的なポンコツ人間なので、この類の話を聞くと余計に卑屈になるのはわかっている。

よせばいいのに、マウント取り合いの頂上決戦が見られるかも!というゲスな好奇心に勝てず、興味津々でのぞいて見た。

蓋を開けてみると…

美人でモテる
実家が金持ち
一等地を相続
子供の学歴、夫の学歴が良い
夫の稼ぎが良い
一族が医者
キャッシュで家を購入
ハーフの孫がいる
タワマン在住
などなど。

なるほど。
へえ〜。

富裕層自慢、学歴自慢、ルックス自慢などわりと想定内で、すごっ!とおどろく自慢話はそんなになかった。

それどころか、そんなもんが自慢なんやね…というのもあった。

と、思ったら。

個人的にすごーく羨ましすぎて嫉妬してしまう自慢話があったのだ。それは、

毎日快便

動物、赤ちゃんに好かれる

人に嫉妬したことがない

これは人に言えない自慢じゃなくて、是非自慢してくだされという内容ではないか。

毎日快便。
頑張ればコントロールできる範疇ではあるが、必ず功をなすとは限らない。自分の身体なのに。

以前、私は快便女王と家族に称されていた。残念ながら今はその称号は返上中。その爽快さを身体が覚えているだけに、羨ましいのだ。

私は子供に常々言っていることがある。貯めていいのは、お金と信用だけ、と。

そんな私が要らないものを貯めている。言行不一致とはこのことか。好きで貯めているのではないのがさらに悲しい。

動物・赤ちゃんに好かれる。
こんなことがあるなんて。前世でどんな徳を積まれたのだろう。さぞ幸福度の高い人生を送られていることだと思う。

動物と赤ちゃんがドンピシャで好きなので、何もしないのに好かれるのは身悶えするほど羨ましいかぎりだ。

ひとに嫉妬したことがない。
仙人ですか?
何食べてたら嫉妬しなくなるんでしょうか。弟子にしてください。

この3つが強烈に羨ましかったが、他にもいい自慢話だなと思ったものをいくつか。

副業成功して本業超えた。
→すごい。センスと努力の賜物なのでしょうね。

健康体
→あちこち不具合があるので、ただただ羨ましい。

PTAの活動が楽しかった
→くじ引きで役員になってしまい、相当なストレスを体験したので、これは希少だと思う。

勉強も家事も要領がよい
→私の辞書には要領が良いという言葉はない。何事も不器用で苦労してきたので、この才能は欲しかったなあ。

どれも自分にはないものだ。お金、学歴、ルックス的なものも自分にはない。

でも、物質的な裕福さより、どう足掻いても手に入らない天賦の才みたいなものに、自分は価値を置いているんだなということがわかった。

あらためて考えてみた。自慢できることって何かあるかなと。

聴覚障害を持っているので、都合の悪いことは聞こえなかったフリができる。(性格悪っ)

自慢にならないか…。もっと徳を積むことにします。

#自慢話
#エッセイ








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