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清潔感は末端にやどる

歳を重ねるに従って、失っていくものは多い。身体的なことは特に実感しやすい。

世間ではいまだに若見え、マイナス10歳、美魔女などといった若いことが良いこととする謳い文句が多い。

みんなそんなに若くみられたいものなのかな、と思う私は少数派だろうか。

年齢以上に老けて見られるのは嫌だけど、若く見られたいとはあまり思ったことがない。どちらかというと、清潔感あふれるマダムになりたい。

グレードの高いホテルのカフェなどで、マンウォッチングをするのが好きなのだが、素敵だなと思うシニアは男女問わず、外見もきちんとしているし、所作にもゆとりが見られる。(いずれも私調べ)

姿勢が良い

シュッと見えるのはまず姿勢だ。背中がまっすぐ。猫背でない。お茶を飲んでいる時も飲んでない時も、テーブルに肘をついていない。私はだらしないのですぐ肘をつく癖がある。腹筋と背筋を鍛えねば。

動作がゆったりしている

せかせかしていない。これだけでこんなに雰囲気が違うものなんだなと思う。歩く歩幅も小さいと、せかせかしているような印象を与える。私はせっかちなので所作も雑だ。気をつけねば。

髪が手入れされている

これは印象を左右する大きな割合を占めている。白髪がたくさんあるとか薄毛とかそんなことが問題なのではない。美容室へ行く頻度が重要だ。若い頃と違って髪は年齢がでる。白髪も増えればうねりもでるし、艶もなくなってきて毛量も減る。美容室は3ヶ月に一度ではなく、毎月通いたい。染めたりパーマをかけたりもいいけど、お金が続かない。それよりも、まめにカットして毛先をととのえることが大切。美容室代はケチるな。ついでに鼻毛やひげ、眉毛もきちんと整えるのは必須だ。眉は顔の額縁。

肌や爪・指先などの先っちょの手入れこそ大切

美容外科に通えと言っているのでない。私は自分の笑い皺は嫌いじゃない。そばかすとシミと肝斑が繋がって世界地図みたいになっていたりもする。増えた皺もシミも全部ひっくるめて今まで生きてきた歴史だ。ただ、ガサガサの荒れた肌は悲しいので男女問わず保湿しよう。ヒジや踵は自分からは死角なので、放置プレーになりがちだ。ゾウさんのようなヒジは残念なのでここも手入れを。手とヒジはハンドクリームを塗るだけでだいぶ違いが出る。特に指先。指先が綺麗だと幸福感があがる。

そういえば昔NYCに住んでいた時、50代ぐらいのウォールストリートで働いている男性の会社員が、ネイルサロンで爪の手入れをしているのをよく見かけた。shoe shine の店で靴を磨き、ネイルサロンで爪を磨いていた。今から30年ほど前の話。

靴は案外目立つ

汚れてヨレヨレになった靴は新しいものに変える。靴の先が禿げたり踵がへすり減ったりしているのもリペアに。くたびれた高価なブランドの靴より、新しいそこそこの靴の方が清潔感がでる。

ヨレヨレの服は断捨離する

Tシャツも長く着ていると裾や襟がのびてきたり、色褪せたりしてくるので新しく買い替える。若い頃はグランジファッションとか着ていたが、あれは若いからこそかっこいいのであって、シニアがやると不潔っぽい。

いや、でも俺は死ぬまでロケンロール!という内田裕也的生き方もそれはそれでかっこいいので、そのあたりは個人の価値観を優先か。

臭い対策は必須

加齢臭に加えて、異常な夏の暑さで汗まみれ。風呂、シャワーはもちろんのこと、スメハラと言われないように臭い対策もマメにする。

美と清潔さは細部に宿るのです。(自分に言い聞かせてる)
そして、シニアは今日もお手入れに忙しいのであった。


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