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ラスボスが高人さんで困ってます!

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たがいちちゅんたかの異世界ファンタジー!勇者ジュンタと魔王高人の長編ラブストーリー!二次創作ですが、初めての方でもわかるものを目指します!
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#異世界パロディ

ラスボスが高人さんで困ってます!30

とりあえず、2人で朝食を食べる事にし、勇者が目の前に居る事を不思議に思いながら、茶碗と箸…

ラスボスが高人さんで困ってます!27

運命からは逃げられないのだろうか。 風呂で泥を落としながら俺は足元の石畳を見つめる。 ざ…

ラスボスが高人さんで困ってます!26

秋も深まり、庭の柿の木は見事な実を付け枝をしならせる。山の紅葉は自宅からでも分かるほどに…

ラスボスが高人さんで困ってます!25

眠くて眠くて仕方がない。 「……んン。」 朝日が眩しくて身じろぎすると、隣で高人さんが目を…

ラスボスが高人さんで困ってます!24

ふっと目を覚ます。光がやけに眩しい。朝? チチチッチチチッと、外で小鳥が鳴いている。 ま…

ラスボスが高人さんで困ってます!23

月が浮かぶ夏の夜。 事が全て終わり、俺を抱いたままふわりと港に降り立ったチュン太は村人の…

ラスボスが高人さんで困ってます!22

チュン太を見送った俺は、チラリとエイゼルを見る。 「……起きてんだろ?」 意地悪く話しかける俺に、エイゼルは身体を起こしてがははと豪快に笑う。 「いやーバレたか!熱すぎて起きてられんかったわ!」 俺は苦笑してエイゼルを見る。 「ったく、お前ここの頭なんだからちゃんとやれよ。ジジイになっても、こき使うって言ったろ?」 エイゼルとは150年くらいの付き合いだ。 俺は青年期から成長が止まったが、エイゼルはこうして歳をとり続けている。龍の血を飲めば不老長寿になるぞと言っても、そ

ラスボスが高人さんで困ってます!21

今日は高人さんは学舎の日だ。俺は昨日到着するはずだった商船の到着が遅れてしまい、今日は村…

ラスボスが高人さんで困ってます!20

「もう、もういいっ!いいからぁっ!!あぁっ」 布団に寝かされ着物を乱された俺は、シーツを…

ラスボスが高人さんで困ってます!18

チュン太のキスはまるで甘い砂糖水のようだ。 トロリと流れ込む唾液は、まるで媚薬のように俺…

ラスボスが高人さんで困ってます!15

しばらく街道沿いを歩いていると、大きな連なる山々が現れてる。迂回はできない。 方位磁針で…

ラスボスが高人さんで困ってます!14

この国に来て三ヶ月が過ぎた。 高人さんと、契約して二ヶ月、番になれないまま二ヶ月だ。 夏の…

ラスボスが高人さんで困ってます!12

子供達を家に送り、また舞台へと歩く。 途中、まだ開いていた露店で、竹の水筒に入った冷たい…

ラスボスが高人さんで困ってます!11

神事の日。 泉へ向かう通りは露店で溢れ、遠くの村からも沢山の亜人達がやってくる。 半獣の者、翼の生えた者、足の無い者。皆姿形に捉われず、祭りを楽しむ。 昼間は縁日が主体だ。この日のために準備された果物や穀物がふんだんに調理され露店に並んだ。菓子職人が飴細工を作り、竹細工や紙細工、お面や金魚掬い、ガラス細工の可愛らしい店も並ぶ。 外の大陸から商人が店を出しにやってきた。 子供達の楽しげな声を傍に聴きつつ、俺とチュン太は夜の神事の準備のために桶を持って泉へ行く。 「良かっ