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大学院受験予備校ってどんな予備校ですか?

なぜ大学院受験専門塾を作ったか


こんにちは。
心理系大学院受験専門塾 京都コムニタス塾長の井上です。
私が京都コムニタスを設立して20年になりますが、それ以前は、大学生の時から、大学受験、高校受験、中学受験、看護学校受験予備校の講師、家庭教師、教材販売などなどたいていの経験をしてきました。ついでにホテルマンもしてましたし、あわせて最上階レストランでギャルソンと呼ばれているときもありました。大学の非常勤講師になったときに、京都コムニタスを設立して、今に至りますが、その間、大学院受験を手がける塾として、どうやれば生徒の方々に利益性の高いことができるかを追求してきました。

自分が欲しかった予備校を作ろう


私自身は、大学受験までの教育産業に長く携わりましたが、大学院受験は、ほとんど前例がなかったこともあり、手探りから始めました。まずイメージ作りからですが、それは「大学院受験の際に自分が欲しかった塾」を考えました。京都コムニタスを作った経緯はまたいずれお話したいと思います。
今回は、そういう大学院受験予備校というところが何をするところかについてお話します。

大学院受験予備校はあなたの将来のビジョンを理解してくれるところ

大学院受験を目指すことを決意した多くの方々は、その瞬間に手にある様々な事情をもとに、総合的に考えて大学院受験予備校に行くかどうかを決められると思います。ここがまず大学受験予備校と違うところです。大学受験予備校はたくさんありますので、自分の事情というよりは、行きたいと思う大学の偏差値から始まると思います。また将来像が明確にあり、「それならこの大学」とビジョンを定めて大学受験を決める人は、少なくとも私の経験では超がつくレアケースであったと思います。しかし、大学院受験は、例えば臨床心理士や公認心理師になりたい、という明確なビジョンがある人が受験するのが通常です。資格が関係なくとも、「こんな研究がしたい」というビジョンはかなり明確になっている人が受験するのが通常です。
大学院受験予備校は、そのビジョンを受験希望者からよく聞いて、理解するところから始めます。

大学院受験は人生に関わる受験

大学院受験はとても重たい受験で、その合格一つで、人生を変えたり、あるいは決めたりする一幕になります。できることなら、最短で、良い結果を得たいものです。例えば、私は修士課程2年、博士課程3年の5年大学院に行きましたから、出た時には30歳手前です。やはり余計な時間はかけない方がいいという思いはあります。そのために予備校に行くことは合理的です。
しかし、私の受験時代にはそんなものはありませんでした。
実は、海外には、大学院受験を指導してくれる人は結構いるのですが。
私自身は、英語力を高めるために大学の3年、4年と2年近く英語の専門学校に行きました。これはいまだに英語の授業をするときにも活きています。

京都コムニタスでは、当時、私が欲しかったものを詰め込む塾にしたい、というところから始まっているわけです。

京都コムニタスでやること

当塾でやることは、あまりにも多岐にわたりますが、まずは、志望校選びから、主に英語と心理学専門の学科の訓練、研究計画書、志望理由書等の書類作成、面接対策などを受験前日まで、教員と生徒が一緒になって、最後まで行っています。最後までというのは、完成はないものの、完成を目指して、タイムリミットが来たという意味です。
上記、それぞれを作るだけでも、かなりのドラマができます。

大学院には入ること以上に入ってからが大事

私はいつも入学してからが大事と言い続けていますが、入学してから、良い活動ができるようになるだけの教育活動をしている予備校が良い予備校であると言えます。
私たちは生徒それぞれがどうすれば合格でき、進学した先でうまくいくのかを考えるのが仕事です。そして、ひとたび仕事を請け負ったならば、どこまでも寄り添って、結果につなげていくことが仕事です。相談に、あるいは入塾して、「ここに行って良かった」と言ってもらえるような塾であり続けることを常に考えています。

大学院受験予備校の選び方ーまずは代表者に会えるかどうか

もうすぐ6月ですが、この時期は、9月受験が見えてくるので、私たちのもとにもたくさんお問い合わせをいただく時期です。そのため、予備校の選び方についてもよく質問を受けます。この種の予備校探しの際に、最も重要なことは代表者の顔が見えるか、会えるかどうかです。やはり代表者と会えない、話ができないのは良くないでしょう。代表者が誰かさえわからないうのも良くありません。代表者に会えるならば、いくつか質問をしておいた方が良いことがあります。
①代表者の考え方
予備校の名前には設立者の考え方が反映します。当塾の名前の由来はこちらに書いていますが、また稿をあらためて書きます。
予備校の名前には、代表者の理念や哲学が宿ります。そこで是非、名前の由来や意味を尋ねてみてください。この種の予備校は代表者の考え方が運営にに反映します。教室の作り方、事務室の作り方、書籍の数なども代表の考え方次第ということになります。教室の作り方やオンラインのあり方はコロナ時代では重要です。
また、代表者の生徒の把握力も重要でう。生徒のことをどの程度把握ができているか、特に責任者に確認してみてください。
②学会発表歴 著作
次に代表者が学会発表や学術論文を書いたことがあるかどうかも重要情報です。分野は何でもいいと思います。この種の予備校の代表者が研究を知らないというのは問題です。最近はインターネットで簡単に検索できますので、調べてみるのも良いでしょう。また学位があるかどうかも重要です。今は博士は珍しいものではなくなりました。しかし、私よりも少し上の世代は、まだ博士を取る習慣がなかったので、必ずしも博士がないとダメということではありません。修士でも素晴らしい研究者はたくさんいます。修士以上を持っていれば良いと思われます。ある程度論文を書いていれば、代表者の研究に対する考え方がわかります。それがその予備校の姿とも言えます。
③オンライン設備と体験
予備校探しの時には体験授業を受けることが多いと思うのですが、できたら代表者の授業を受けてみたいところです。私自身は今も塾内で最もたくさん授業をしています。
また最近はコロナ禍にあって、オンラインがたいていの場合設置されていると思います。オンラインシステムについても質問をしてみると良いでしょう。私も他がどのようなオンラインシステムにしているかは知りませんし、できたら、意見交換などしたいと思うくらい、いろいろなオンラインがあると思います。私たちはzoomを基本として、電子黒板を使いつつ、オンライン授業を作り、ライブでもオンデマンドでもどちらでもできるようになっています。また、当塾独自のLMS、KCポータルを持っています。これで授業だけではなく課題を送ったり、小テストも可能です。授業参加の申し込みもこちらでできます。
④理念
私の考えでは、この種の予備校は、例えば、英語だけとか、心理学だけの受験対策をするというのはあまり適切ではないと思っています。落とし穴はたいていは面接や書類にあります。たまに学科では受験者の中で1位だったのにもかかわらず、面接で不合格になった事例もあります。
大学院受験で必要なことは総合力です。何か一つ突出した能力があると、有用ではありますが、「幅が狭い」と受け取られては、合格にはつながりません。
今回は大学院受験全般に焦点を当てた予備校について述べましたが、次は心理系大学院受験予備校に特化して述べたいと思います。