【旅 x 子育て】産後ケア使ってみた (前編)
2023年は子宝に恵まれ、今までと同じような人生の楽しみ方はできませんでしたが、母になることで沢山の新たな経験をすることができました。これも新たな人生の旅だな。と日々感じています。
そんな中で、2か月児を抱えて完全ワンオペとなり、最近自治体などでも利用を促進している産後ケアサービスを複数利用する機会がありました。私と同じような状況の方の情報の一助となればと思い少しまとめてみます。
1. 何故産後ケアサービスを利用したか
最近は地元ではないエリアに住み、両親も近くにおらず、頼りのパートナーも多忙で戦力にならない、母親による「孤育て」が巷で多く見受けられるようになりました。
かくいう私もパートナーの長期海外出張に伴い、3週間ほどその一人となりました。
実母が過去産後鬱を発症したこともあり、産後がその後の人生に大きな影響を及ぼすことを産前から認識していました。なので出張が決まる前から元々使えるものはすべて使って、産後を乗り切りたいと考えていました。この出張期間は正に時期的にも試練石と考え対策を練り、産後ケアを複数利用することとしました。
正直出費はかさみましたが、この3週間を「孤育て」ではなく、「みんなで子育て」に出来た事で、産後鬱にならず今までこれたと感じています。
①私の子育てスペック
高齢初産 新米ママ
赤ちゃんの取り扱いに不安しかない(自分自身が末っ子な上、今まで友人の子供の抱っこも避けていた。。。)
普段はフルタイム会社員、産前産後育休取得中 → 仕事での達成感を感じている日々から、成果が見えない育児とのGAPを心理的に感じやすい状況
48時間自然分娩からの緊急搬送、緊急帝王切開で心身ともに超疲弊
②産後ケア利用時の状況
生後2か月のタイミングでパートナーが3週間の海外出張
義実家 、実家ともに遠方でサポートを得ることが厳しい状況。頼みの綱の実家からは「体調が悪いから。。。」とまさかの断り(涙)
3年前に引っ越してきたため、家の近くの地場コミュニティがまだ出来上がっておらず、近場で頼れる人がいない
中距離にいる友人/親戚も基本共働きで平日に長期間のサポートはお願いできない
2. 生後3か月までに利用したサービス纏め
前述のように正直子育てスペックも低めにもかかわらず、周囲サポートも中々得られない私が契約した(している)産後ケアサービス一覧となります。
下記1.以外の産後ケアでは結局組み合わせで補完的サービスを使用する必要があるので、産後ケアを謳っていないサービスも纏めて記載しています。
訪問型産後ケア@産後ケアの産後ヘルパーは東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・愛知のママをサポートする産後ケアのトップ企業です (sango-helper.co.jp) ※後編で感想を記載します。
訪問型産後ケア@産後ドゥーラ
ベビーシッター@ポピンズシッター
行政サービス①:滞在型産後ケア@市の提携助産院
行政サービス②:デイステイ@市の提携助産院
行政サービス③:家事サポート(掃除メイン)@地元の福祉団体
宅配サービス5件(Amazon、楽天、ローカルオーガニックスーパー、生活クラブ、オーガニック野菜直売)
3. 産後ケア① マームガーデン葉山(滞在ホテル型)利用の感想
まずこの前編の本noteでは巷で話題のマームガーデン葉山について記載したいと思います。3週間の孤育ての内、1週間をこちらで過ごさせていただきました。記載したサービスの中で一番値が張りますが、命がけの出産を終えた自分にご褒美と思って、投資してもいいのではと感じました。良いと思ったポイントと、こういった所が気になる方には向かないかも。といった点を記載したいと思います。
①感じた価値
✓夜間預かりがあり、睡眠不足を解消できる
✓1日5食(3食+2間食)で栄養不足にならない
➡私は上記効果によって母乳量が1週間のうちに目に見えて増えました。睡眠不足な上、赤ちゃんを見ていると家では食事もままならない事も多々あった為、利用開始時点で出が悪かったのもあるかもしれません。寝れて、作らずとも美味しいごはんが綺麗な景色を見ながら食べれて心身ともに回復したのだと思います。母乳量は結果論で何方にも当てはまる事ではないと思いますが、本当に悩んでいたので、良かったです。
また、家にはスケールを置いてなかったので、毎授乳事にどの程度母乳が出ているのか滞在期間中に可視化できたのもよかったです。
滞在2日目 MAX100ml/回 中央値78ml/回 ※初日はPMからの為除く
滞在6日目 MAX145ml/回 中央値100ml/回 ※最終日はAMのみの為除く
✓絶景による癒し、リフレッシュ効果
➡エントランス(タイトル画像)とレストランからオーシャンビューの綺麗な景色が見え、気分が本当に晴れました。海が見える部屋とそうでない部屋がありますが、私は部屋から見えて本当に良かったと思いました。お部屋の天蓋付きベットはお姫様気分でいくつになっても気持ちがあがります。
✓「自分」を誰にも気にせず労われる
➡自分の心と体両面から労われる施設(岩盤浴、ハーブテント、足湯、読書コーナー、マッサージコーナー、エステ、ネイル等)と、ちょっぴり贅沢感を味わえるアフタヌーンティーやフリーのノンアルコールドリンクがあります。周りの目線を気にすることなく、自分だけの時間、労わる時間を持つ事ができました。※お砂糖や小麦が母乳によくないのでは?という点は一旦忘れます。妊娠中甘いもの我慢されてた方も多いと思うので、嬉しいですよね。
②向く人向かない人がいる点
✓移動時体の負担が少しある
➡自室では間食以外食事が出来ず、毎度1Fのレストランホールに出向いて食事をする必要があります。私は3階のお部屋だった為、他施設も部屋の階にはありません。私は生後2か月の時点で滞在したため、特に問題ありませんでしたが、正直産後退院直後ではしんどかっただろうな。。。と感じました。産後の床上げまでは本当になるべく横になるべきと言われていますし、実質自分も自宅に戻った後そうしたかったと感じました。病院退院後から直行で滞在した助産院では、部屋食+助産師さんが部屋に来てくれる病院スタイルだったのでとてもよかったです。家の中でも結局歩くし。と割り切れる方には問題ないと思います。
✓スタッフさんの対応にばらつきがある
➡助産師さんは日中の決まった時間しかおらず、質問は基本昼間のみとなります。助産師さんと通常のスタッフの方の服装が分かれておらず、見分けがつかない為、助産師以外の方に質問してしまうと、また明日聞いてくださいと言われて徒労感がありました。そしてスタッフ間の引継ぎがされていないことが見受けられました。これは大人数で回しているので仕方ないのかもしれません。また、私の場合は預けた赤ちゃんを迎えに行った際、2回ほど別の赤ちゃんを連れてこられました。新生児が多い中一人大きかったのですが。。。最終的には体につけているタグで確認しますが、どうやって中で過ごしているのだろう。。。と不安な気持ちになりました。数か月前に火事もありましたし、オペレーションの問題がまだあるかなと感じました。ここは受け渡しの際しつこい位に預かり中の様子を聞いて不安を払拭していました。ただ個々のスタッフさんは皆さん優しい方ばかりでした。そして私が気づいてあげれてなかった小さな身体の変化に気づいてくださった方もいらっしゃり、その後小児科にかかるきっかけとなりました。本当にありがたかったです。
✓新生児室がまぶしいほどに明るい
➡赤ちゃんの顔色確認の為、夜間でも新生児室のライトは明るくしてあります。これは必要なことなのですが、病院、産後ケアで滞在した助産院、自宅と、睡眠パターン確立のため寝ている時は暗くしていたので少し子供が可哀そうになりました。勿論本人は覚えてないので親の勝手な思いと、今までの努力はなんだった?という気分の問題なのですが。。。
✓お食事
➡オーガニック食品などに拘っているわけではないので、普段から食べるものに拘りがある方は少し懸念があるかと思います。ただ食事はどれも美味しく、1週間の滞在中に重複はありませんでした。(一日朝食の主食がコーンフレークだったのには辟易しましたが。。。※お米もサブで自主的に食べれます)
4.最後に
このnoteを読んでくださる方は大半が妊婦さんなのではないかと思います。なのでこの部分だけでも、ご家族にリンクでもコピペでもシェアしていただければ幸いです。
<妊婦のご家族の方へ>
私は産後ケアを考えた時、夫の海外出張があってもなくてもマームガーデンには滞在しようと考えていました。それほど自分の体調と、何よりメンタルが心配でした。ただ1週間滞在するだけで数十万円するため、決してお安い投資ではありません。私が幸いだったのは、夫が即決で「入ろう」と言ってくれたことです。また費用も家計からの折半にしようといってくれました。(※我が家は共働きなので、50:50で家計はまわし、個人的な事は各々のポケットマネーから出しています。)
ご家族の中には、金額を見て贅沢すぎる。と仰る方もいるのではと思います。マームガーデンでなくとも、新生児夜間あずかり、助産師常駐がつくサービスは基本高額となります。ただ費用だけを見て価値を推し量らないでください。命がけでお子さんを出産する女性の体の健康を一番に考えてください。パートナーが倒れたら、幸せ家族計画どころではありません。Happy wife, Happy lifeです。これは夫がアメリカ駐在中に学んできた言葉ですが、正に至言だと思います。
そしてこういった産後ケアに関する情報検索。これは一種の「見えない育児」です。核家族で子育てする現代社会にやむを得ない状況ではありますが、体が本調子でない妊婦さん、産後のママ達が必死で情報検索するのではなく、こういった「見えない育児」をパートナーの男性が引き受ける覚悟を持っていただけると、「自分だけが必死で考えてるわけじゃない」と、女性側も安心するのではないでしょうか。また、私自身身体がつらく、鍼灸、整体、マッサージ、色々産後行きましたが、言われた事は「目を使わないでください」という事です。産後は眼精疲労が体に響いてきます。交通事故にあった後、色々な情報検索を本人がするでしょうか?多分ご家族が実施されるのではないかと思います。同じ状況だと思っていただきたいです。少し外野が煩い。と思われるような文章になってしまいましたが、パートナー同士で言っても伝わらず、第三者の言葉だけが届くときがあります。そういった際に活用頂ければ幸いです。
<皆様>
かなり偏った内容でしたがここまで読んでいただきありがとうございました!心身ともに子育てを楽しめる産後をすごせますように。
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