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風邪の日

雨が降って寒くなるという日に、エアコンの暖房がうんともすんとも言わなくなった。実際には、うんともすんともどころではない。冷たい冷気すら吐き出すようになった。

その結果、当然のように風邪をひいた。

くしゃみと鼻水がとまらない。

後頭部の後ろがじんわりと痛む。

思考はまとまらず、5cmくらい浮いてるんじゃないか、というくらい頭がぽわぽわする。


ここまで書いて、パソコンを閉じた。
言葉もまとまってくれない。散り散りになった単語が文章にはならず、ただ宙を舞うだけだ。

そうして上司に連絡を入れる。

「午前中はやすみます。」

やすみの連絡をいれるときは、いつもちょっと緊張する。

ふぅ。

連絡というひと仕事を終えて息をつく。無造作に投げたスマホが、ポスンと音を立てて布団の上に落下した。

布団を肩までたぐり寄せると、唐突に眠りが落ちてきて目を閉じた。


こういう日は夢も見ない。

ただ、喉が熱いな、身体が重いな、と思うだけ。


・・・

アラームが鳴る前に目が覚めた。

布団を剥がすと、身体が少し軽くなっていることを知る。

これなら外に出られそうだ。

家着なんだか外着なんだか分からない格好で外に出る。コンビニまでは5分もかからないから気取っていく必要もない。というか気取る元気もない。

ポカリスエットを買って、蜂蜜梅干しを買って、お昼ご飯用にカツ丼を買う。

身体が弱っているときは、無性にカツ丼が食べたくなる。

ほくほくの白米の上に乗った、油をよく吸った衣がテカテカに光るカツ。

いつもなら胸焼けしそうなカツが、とても美味しく感じる。

普段は食べきれない量もペロリと完食してしまった。

「あ〜、生き返る〜!」

なんだか身体も元気になってきた。 

「午後は仕事するか」と、気合を入れるためにグッと身体を伸ばした。


さて、エアコンがどうなったかというと、コンセントを引っこ抜かれた状態でたたずんでいる。電気屋さんがみたところ、暖房設定にすると逆に内部が凍りついたそうな。こわっ。

部品を持ってくるので、修理までもう少し時間がかかるそう。わたしが『風邪の日2』を書き出す前に、ぜひとも直して欲しいところだ。


今日は頭がまわらなくて、ふわふわした話になりました。たまにはいいよね。

お読みいただき、ありがとうございます。
また次の話でお会いしましょう〜!


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