北極星を追いかけて|本の感想

「羊と鋼の森」という本を読みました。
とても美しい本だと思います。

いつか読みたいと思ったまま月日が過ぎていましたが、ふらりさんの紹介記事に背中を押されて手に取りました。

調律師になったばかりの青年、外村。同僚や双子の姉妹との出会いを通して、理想の音を求める青年の成長が描かれています。

森の匂いがした。秋の、夜に近い時間の森。

外村の感性を通して、ピアノの音から生まれる美しい景色を自然と想像することができます。

「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」

小説家、詩人でもある原民嬉さんの言葉です。主人公の目指す音として、この言葉が何回かでてきます。彼にとっての星座だと。

そして外村はひたむきにピアノに向き合っていきます。



読み終わって、「ああ、理想があるのはいいことだな。うらやましいな。」と思わず呟いちゃいました。

作中では星座と表現されていますが、わたしには北極星という表現がしっくりきます。

理想。色々な言われ方をしますね。それは目標であったり、ロールモデルであったり、ビジョンという言い方もされています。

どれをとっても、自分がどうありたいのか。

どんな形であれ、自分の理想が描けているのは幸せです。真っ暗闇の中でどうしていいか分からないとき、北極星が輝いている安心感。

自然とやりたいことが浮かんできたときに、「それは北極星を向いているか?」と道標にもなります。

自分の北極星を見つけるために、わたしは色々と行動して彷徨っているのでしょうか、なんて思っちゃいます。



もう一度見てみよう。

「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」

あれ?よく読むと全部のせだ。

綺麗な文章にたいして大雑把な表現をするのも気が引けますが、どうみても理想全部のせ。

貪欲にどんな自分になりたいかを全部のせすればいいのかも。そうしたら北極星を見つけるのも難しくない。

健康で、よく笑い、好奇心旺盛で、自分の言葉を持っている人」これがわたしの北極星。ジュリア・ロバーツが演じた「食べて、祈って、恋をして」の主人公のように。

ジュリア・ロバーツ大好きなんです。見る人まで笑顔になる、あの笑顔が素敵。あ、脱線。

もちろん北極星は今後変わってもOK

具体的に考えてみると、笑うためには、大切な人と食事や自然を楽しむ。文化の違う友人がいる。などなどあります。

色々と出てきますね。

今やっていることが、北極星を向いているのかを知ることも大事。

仕事とか仕事とか…パンドラの箱だ。今は見ないでおこう。noteは方向性あってますね。おっけーい!

さあ北極星めざして!

走る!

本に合わせて、なるべく静かな文章にしようとしましたが、最後は熱くなりました。



本日もお読みいただき、ありがとうございます。
また次の話でお会いしましょうー!


ふらりさんの記事はこちらから↓


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