母と娘13年ぶりに一緒に暮らす
去年、8ヶ月のヨーロッパ旅を終えて帰国。
そこから母と一緒に暮らしています。
大学の途中から一人暮らしをはじめたので、一緒に住むのは実に13年ぶり。
母とわたしは性格がまったく違います。
わたしは、どちらかと言うとせっかちな性格。
ですが、母はその何倍もせっかちで、全く待てない性格。
感情的なわたしに対して、母は合理的に物事を決めます。
そうそう。
わたしは、寂しがりやなのでもう一人暮らしをしたくない。
それに対して、母はひとりの方が気楽。
そんな違いもあります。
これだけ違うので、久しぶりに一緒に暮らすと大いに揉めます。
ひとり暮らしをしたくないとはいえ、13年もひとりで暮らしていたら、自分なりの家事というものできています。
床に物を置くのが嫌だったり、ゴミの袋は虫が出てこないように結んで捨てたいし、掃除機が重くてイライラするし。
それに、汚れがやたら目につきます。
ホコリを指でなぞって「これはなにかしら?」なんて小言を言いたくなってしまうのです。
わたしだけでなく、母も同じみたいです。
わたしのタオルの畳み方が気にいらないし、洗った食器が拭かずに溜め込まれているし、浴室の仕切りのカーテンがまとめらていない。わたしに対して、イライラがつのっているのが分かります。
時々ぶつかっては、お互いに「はぁっ!?」「なんなの!?」の応酬になることも。
家族となると、気を許しすぎて、小さなことでも文句がこぼれ、そこから喧嘩になることも多いです。
母と時々する雑談に「もし親子じゃなくて一緒の学校に通っていたら、仲良くなっていないよね〜」というものがあります。
まあ確かに、とも思います。
よくある喧嘩の一つに、
わたしの話を聞いて欲しいだけの時に、ひたすら母の意見で返されて、バトルに発展する時があります。
逆に、わたしが論理の正しさにこだわりすぎて、バトルになることもあります。
もし親子じゃなかったら。
仲が悪くはないけれど、積極的に仲良くなろうとしないだろう、そんな気もします。
特に小競り合いがあった日は、「絶対に仲良くなれん!」と鼻息を荒くします。
でも、なんだかんだ気が合う瞬間もたくさんあるんですよね。
先日、それぞれ別行動をしてコンビニで落ち合った時。
待ち合わせの時間までちょっと時間があったので、コンビニでスイーツを買ったんです。ちゃわん家は、夕飯の後にデザートを食べる習慣があります。
「今日の夕飯のデザートに買ってきました〜」
そう言って、わたしはいつものトートバッグに手を入れました。
「ジャーン!」
といって、アップルパイを取り出しました。
母はそんなにアップルパイが好きではないけれど、半年に一回は食べたくなるらしい。それを思い出して、デザートにアップルパイを買ったのです。
間髪いれずに母もつづける。
「ジャーン!」
そう言って母がカバンから取り出したのは、
まったく同じアップルパイでした!
「「えぇ〜〜!?同じのじゃんっ!!!」」
めちゃくちゃ笑いました。
あんなに選択肢が多いのに、まさか一緒のものを買うとは。
こんなこともありました。
「今日はサッパリしたものが食べたかったら、パイナップルを買ってきた〜」
そう言って、わたしが家に帰ると、
「え〜、台湾パイナップルが安かったから買ってきたのに」
と母がパイナップルを出します。
アップルパイの次の日にこんなことがあったので、爆笑しました。
長年一緒に暮らしていたからでしょうか、思考がシンクロしています。
喧嘩も多いけれど、こんなに笑い合っているのだから、
上手くやれているのでしょう。
もし親子じゃなかったら、
あんがい仲のいい友達になっているのかもしれないよ?
お読みいただき、ありがとうございます。
次の記事でお会いしましょう。
またねー!
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