「 あ、 仕事やめよ。 」
朝起きて、カーテンを開ける。
2月の冷んやりとした空気に、
身体がぶるっと震えた。
顔を洗って、メイクをして。
朝の準備が一通り終わって、
お茶をいれてホッと一息。
白く淡い湯気がマグカップからのぼる。
「あ、仕事やめよ。」
こぼれた言葉が溶けて消えた。
◇
ちいさな違和感がずっとありました。
なんか疲れる、なんかやる気でない。自分の心なのに、この「なんか」が分からずに、ずっとモヤモヤしていました。
心のすみにあるホコリみたいな「なんか」も、つもり積もると無視できなくなってくる。
今つとめている会社はホワイト企業だと思う。残業もないしフレックス制度だから、自由度もかなり高い。
やめたい、やめたいけれど、今後こんなに条件のいい会社に出会えるのかと思うと不安になる。
不安と、つもり積もった違和感で、気持ちがぐらぐらと揺れる。それは天秤の女神もおどろくほどの揺れっぷりでした。
違和感をかかえたまま、ダラダラと日常を過ごしていたけれど、転機は予告なく訪れる。
この日メイクをしながら考えていたら、ふと分かってしまった。
「もうこの先やりたいことがない」と。
さまよっていた気持ちが、今後のキャリアを描けなかったことでやめるに大きく傾いた。
そうして出てきた言葉が、
「あ、仕事やめよ。」
◇
やめたい気持ちが大きくなるのと同時に、いつかやれたら、と思っていたことが突然浮上してきた。
一度思い立つと、もうそれしかないという気持ちになるから不思議。
それは、海外に行きたいということ。
1ヶ月ほど日本を出たことがあるけれど、もっと長く行きたい。ただ行ってみたい。日本を出て、違う世界に触れてみたい。
いまの会社でも海外転勤はあるけれど、時間がかかるし、いつ行けるか分からないものを待ちたくない。
というわけで、やめた後は1年ほど海外に行く予定です。つまり無職!
色々と大丈夫かな?
無職+恐怖の税金時差が襲ってくるので、もう少し働いて資金作りをします。今年の終わりころに発つ予定。
とても怖いですけどね。
やめるのはまだしも、1年たって戻ってきたときに働き口があるのかなどなど不安はつきません。
たった1年ですがレールを外れる感覚もあります。まだやめていないんですけどね。
就職活動も待ち受けているので、不安があるていど解消できるように少しだけ準備をしておきます。
と、まだ辞めるにいたっていない段階での、長い所信表明でした。
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この記事は2月の中頃に書きました。
そのあと世界情勢が不安定になったので、記事をねかせていました。行けるの?と心配になりますが、今のところ行く方針です。
様子をみつつ臨機応変に対応したいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。また次の話でお会いしましょう!
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