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20代最後の夜。

ご飯を食べて、少しダラダラしたあと、お皿を洗って、お風呂に入った。

なんてことない、いつもの日常。

いつもと違うことは、旦那さんと記念撮影をしたことだ。

なにか特別なことをする気力もないが、なにもアクションを起こさないのも、すこし寂しいと思った。なるべく綺麗な姿を残しておきたくて、お風呂上がりのすっぴんを隠すために、美顔アプリで写真を撮った。

昔と比べて、目のクマも、肌のシミも、髪のツヤも、たくましく育ってきている。これだから現実ってやつは。

これからも、また長い付き合いになるだろう。

悔いのないように、何枚か写真を撮ったら、ひどく安堵した。結局のところ、いつものクッションを抱えて足を投げだしている。いつもの夜だな、なんて。

私は明日、30歳になる。

あっという間といえば、そう。遅かったなといえば、またそれも、そう。と答える。

なんにもしなくても、時間は過ぎる。

当たり前だけど、受け入れたくないものもある。

嫌な思いも、辛いこともたくさんあった。

だって人生だもの!

いつしか、こんな前向きで、責任感のない言葉で片付けられる日がくるのだろうか。

明日も、なにげない日常に文句を垂れながら、なんてことない顔をして、過ごしてみようか。


産まれてくれてありがとう。

また明日、いちばんに「おはよう」と伝えるよ。

9月25日生まれの私より。

読んでいただき、いつもありがとうございます。とても嬉しいです!