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靴裏の真相

犬のフンが真横にあったとき、人はどのような反応を示すだろうか。厳密に言うと乾いた犬のフンが数日前から私の車の横に鎮座しているのだ。今日は生憎の雨ということもあり、湿った犬のフンだった。妙なのは久しく野良犬を見ていないことだ。だとすると野良猫の可能性が非常に高い。野良猫ならアパートの周辺で頻繁に集会を開いているため、おそらく犬のフンではないと容易に推測ができる。ではなぜ私は猫のフンではなく犬のフンだと思い込んだのか。おそらく頭のどこかで野グソ=犬のフンという先入観があったのだ。

「犬のフンは飼い主が責任を持って片付けましょう」
公園などに貼ってあるポスターの文字。この掲示により野グソ=犬のフンという先入観が生まれ、野良猫が近くで鳴いていても犬のフンだと思い込んでしまったのだ。

人は何度も同じ情報を目にすると嫌でもそれを記憶してしまう。野良猫のフンなのに野良犬のフンだと勘違いをしてしまう。つまりそういう日もあるということだ。私はしばらく下を向きながら歩きたいと思う。

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