サブスクリプション

ちまたでは「所有」から「消費」に関心が移るという。確かに、「ものを買う」行動から、少しずつ「サービスを買う」方向に、自分の生活も変わりつつある。

これを支えるのが通信ネットワーク。携帯だったりWi-Fiだったり光回線だったり。これがあってサービスを買うことが出来るようになる。

電子書籍は初期から導入している。選択の余地がある場合は電子書籍だが、研究書など、紙の書籍しかないものもあるし、紙の書籍が相応しい場合もある。たとえば、時刻表、プロスポーツの選手名鑑、資格の勉強本など。

私自身もサブスクリプションモデルを使っていないわけではなかった。昔から使っているのが「駅すぱあと」。初期はCD-ROMが定期的に送られてくるものだったが、今はネットでバージョンアップ版を取り込むようになった。利用歴はもう20年近くになるだろう。

最近始めたのは、ATOK Passport、ラジコプレミアム、レンタサイクル、そしてSpotifyプレミアム。

ATOK Passportは、昔から自宅のPCにはATOKを入れていた。もうソフトのハコ売りはしなくなった流れで、自然と移行。会社のPCにも入れたいが、セキュリティの関係でダメ。これが入れば、どれだけ効率化になることか。

ラジコプレミアムは、昨年4月に東京から富山に引っ越した際に加入。文化放送のヘビー(でもないか)リスナーで、いくつかの番組を聴きたいという希望から、エリアフリー機能を取り入れた。

レンタサイクルは、富山固有の事情。富山は車社会。飲み会となると、一回自宅に戻って車を置いて、繁華街に出てくる。幸い、自宅と繁華街は、歩くにはちと遠く、タクシーには近い距離感。ママチャリは持っているが、飲み会の帰りは使えない。バスは時間どおり来ないし、流しのタクシーはいない。幸い、自宅の近くにレンタサイクルのステーションがある。市内20カ所にステーションがあり、ICカードで操作して、乗り捨て可能。雨の日(富山は意外と雨が多い)はさすがに諦めるが、機動力抜群。

Spotifyプレミアムはごく最近始め、まだ無料体験期間内。昨年4月の引越の際、300枚近いCDを荷物として持ってきた。私にとって、アーチストに敬意を表する形式が、CDを買うことだった。きっかけは、最近リリースされたEMINEMのニューアルバム。無料プランでは、シャッフル再生しか出来ないが、歌詞も出るし、音源も確か。何より、CDを買う前に聞ける。検証してみると、手持ちのCDのうち、SpotifyのライブラリにないCDは十数枚程度。かつ、これまでCDに投じてきた金額よりもお得と来れば、契約しない理由はない。

昨日、ライブラリにあるCDで、まだ手元に置いておこうと思った複数のアーチストと、ライブラリにないCDを除き、150枚くらいをBOOK OFFに持参。2万円弱くらい(+その店でしか使えない金券4,000円弱)になった。望外の特別収入。

もちろん、ネットワークが切れたときには使えないものも多くあるが、こうやって所有しない世界に移っていくのかなと。

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