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5年日記は続かない。|日記


「おじいちゃんも歳だし、もっと頻繁に実家に帰っておいで」と母に言われ、今月もふらっと帰省した。

近所の洋食屋のオムライスがとても懐かしかった。


昔500円でめちゃくちゃ安いな〜って感じだったけど、未だ750円だった。
「そのうち上がるよ〜」っておじさんニコニコしていた。
このお店の名前うさぎと名のつくのがとても可愛い。

そのあとあまりに暇すぎて昔カフェのあった跡地のブックカフェに行った。
昔のカフェの雰囲気も思い出してなんだか嬉しかった。



奥の席で多分生物の研究をしてそうな女の子たちが論文の話をひたすらしていた。久しぶりに「生体」ってワードを聞いた。がんの細胞うんたらかんたらいってて未来ある若者はすごいなと思った。

若者たちの姿を見て、そういえばここに高校生のころあの子と来たな〜とか、短大生の頃はここに…とか、あそこの席だったな〜ってぼんやり思い出した。

とても暇なので昨日実家で漁った日記の思い出についてメモしておこうと思う。


中学のときから生活記録を書くのが好きだった。
先生がクラスだよりにピックアップした記録を載せていたのだが、そこに選ばれる率をあげる工夫を密かにしていた。

だから友達に「5年日記やらない?」って誘われた時に二つ返事でいいよって言っていた。

5年日記1冊目は2017.4.20 木にスタート


3月末に5.5ヶ月半同棲した元彼とやーっと離れることができて「寂しさもあるけど心は軽くなったな」って、そんな時期だった。なんだか今と似ている。


「毎年1回、コメントを表紙に書き合おう!」
って約束をした。今でもその約束はちゃんと続いている。

「来年は4人で♡過ごそうね♡」とか「来年こそ結婚しようね♡」って毎年毎年永遠に書くことになるとは2017年には二人とも想像していなかった。

そもそもこの友達とはよく手紙を交換していた。
今も誕生日プレゼントは交換したりしないで、お互いの誕生日に合わせ、ちょっとだけ高めのランチ(大体東京會舘に行くけど)で好きなお酒を飲み、手紙を交換するのが恒例行事になっている。

マロンシャンテリー


そもそもを辿れば卒業年にタイムカプセルみたいに、二十歳の時に届く手紙みたいなのを倫理の授業でやってもらったところのスタートだと思う。
その手紙を受け取った後に、もう一度2年後の自分たちに手紙を書いて高校に持って行き、その年の卒業生と混ぜて送ってもらったこともある。


ひたすらに独身を貫き、気がつけば二人とも30歳になった。

「ああきっと、来年も同じようなこと書いてるんだろう」って思ってたけど、
とうとうその友達は今年お嫁に行くことになった。

彼女とは高校のときの初めての席が隣だった。名前も似てるし、初めの漢字は同じだし、誕生日もめちゃくちゃ近い。

仲良くなったきっかけも、その時の恋人の名前がめちゃくちゃ変わった名前なのに似てたことだった。
恋愛の境遇も同じだったし、当たり前に仲良くなった。

全然性格も顔も似てないけど、なんとなしに同じような人生を辿って、せーのって結婚するんだと思っていた。

なんならいい感じに今年は「お互い今年はとうとう結婚だね〜!」「結婚式はしたくないけど写真は撮りたいよね」「あーでも親友代表の挨拶は読むよ」なんて話していた数ヶ月だったけど

3年7ヶ月付き合った恋人にふられたわたし
4ヶ月でプロポーズされる友達

この出来事すら1週間のうちに起きた出来事でもあった。
この人生の差は一体なんなのだろう?と思ったけど、結論的には「毎日きちんと自分と向き合った努力の成果」の表れなんだなって思った。

だってだって、私は5年日記2周目なのに2回も日記破り捨ててるんだもん。笑
消したい過去たくさんありすぎて、物理的な方法で無くすことばかり(リセット癖も)してきて、全然嫌なことに向き合ってきてないんだなと思う。
こういうところが本当にダメなところなんだなって思います。

どんなに悲しいことも、苦しいことも、ちゃんと受け入れなくても受け止めることはしないといけないなって。
逃げることも大切だと学んできたつもりだけど、結局のところ全然過去は消えないし、逃げた分の時間をかけて思い知っている気がする。

でも、友達の結婚に対してあんまり人の幸せとか喜べない時期でもあったはずなのに、直向きに頑張ってきた彼女のこと高校からずーっと知ってたから心からおめでとうと思えたことが、自分の中で1番の成長で1番嬉しかった。

恐らく恋人がいたらもっと焦っていたと思う。
どうして私の時計の針だけ進まないんだろうーって。
だからこれでよかったんだなあって思う。

一生行けない同窓会
記念すべきsumika武道館や
tetoライブ、江古田での不毛飲み歩き
ひたすらに予定のみは書き写してある
何度も過食を治そうとはしている 
治そうとは

今はひたすらミドリのファイルに挟んだルーズリーフに気が向いた時につらつら字を書いてる。読書の記録とか、病院の記録も一緒に取るようにしている。

5年日記は続かないけど、この形なら1枚だけ捨てるとかでいけてる。



そのあとお菓子屋さん行ったら猛烈に話しかけられてめっちゃお店の人と話した。
お菓子たくさん買ったらあなたも食べてねってレモンサブレをもらった。「うちは本物のレモンちゃんと絞ってるんだ〜」って言ってた。

地元帰るたびに、結婚とか出産とかそういう枠組みに触れられて憂鬱ももらうんだけど、久しぶりに一人時間も楽しい帰省だった。

6.22に書き始めたのにズルズル思い出しては消してしてしまった。

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