わたしは富江になりたい |伊藤潤二展|日記
2024.5.21 伊藤潤二展に出掛けてきた。
いつ知ったかは覚えてないけど、20代前半から「富江になりたい」って思っていた。
見た目の美しさは当たり前なんだけど、相手をめちゃくちゃに振り回すのに殺意を抑えられなくなるくらい魅力的であるという設定が、自分になさすぎる性格すぎて心に宿したい存在だった。
富江目指してひたすらに髪を伸ばしては切り、伸ばしては切り、とうとう母に「もう若くないのだから、髪飾りも何もしないのにただ長い髪はおばけみたい。切った方が可愛い。」と言われたので、ある意味お化けのようにはなれたが、心の面は相変わらず達成されていない。
世田谷文学館は芦花公園の近くにあるんだけどまぁ小田急線よりからはかなりアクセスが悪い。笑
時間より30分早くついてしまいどうしようかな〜って思って富江様の自動ドアの前でウロウロしてたら、美術館の人が声をかけてくれた。
時間通りにしか展示は見られないけれど、物販コーナーは見ることができますよと教えてもらい、日傘を預けていざ物販コーナーへ。帰りに買うものを品定めしようと思って見始めたら30分なんてあっという間に過ぎた。
中は写真撮影可能でした。
描かれた線の一本の細かさと、修正箇所の少なさに、本当に絵なのか疑ってしまうというか、「目を奪われる」ってこういうことなんだなぁって小並に思いました。
絵に添えられたコメントが時々クスッと笑えてしまうものが多くて、作者の人柄がうかがえたのが良かったな。
そしてやっぱり、伊藤さんの描く女性ってとても美しい。
ただ顔が可愛いとか綺麗とかそういう次元の話じゃなくて、まつ毛一本の長さとか、目の幅とか、全て揃ってこそだと思うし、どうしてあんなにニキビから膿を出すような気持ち悪いシーンだって描くような人がこんなに美しい人を想像して絵にできるのか不思議でならない。
それってものすごく優しい人が誰よりも怖いのと同じなのと同じ原理なんでしょうか?
帰りに真っ先に画集を手に取ったところから始まり、気が付いたらバンバン買い物していて、恐ろしい会計になったことが1番のホラーだった。
美術館を出た時に、可愛いゴシック系の服装の外国人の女の子に写真を撮って(相手が1人で写ってるやつを)って言われたので喜んでたくさん写真を撮ってあげた。
そういえば会場にいた半分以上が外国のお客様ばかりだったなと思って、こんなアクセスの場所でも足を伸ばす人が多いということはそれだけ人気な漫画家なのだなぁと思いました。
この先の人生はこのマインドで生きていきたいです。
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