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どこに引っ越したい?|日記

かなり前のことを思い起こす。
2020年3月ぶりにライブに行ってきた。

2024.7.11(木)


コロナの緊急事態宣言出るまえぶりのライブだった。

コロナが流行り出した当時持ってて泣く泣くさようならしたチケット
・牛田智大くんのコンサート
・Mr.ふぉるて
悲しい。

それまで割と月2-4とかでライブ出掛けてたのだが、コロナと同時期に仕事がいやすぎて耳がボイコットしたのもあいまってイヤホン使わないようにしてたらあっという間に音楽から離れた。

だけど数年前に、もういい加減大丈夫だろと思って出勤時にまた音楽を聞き出した。その中で一番ループするのがヘルシンキだったから自分の中で「久しぶりに行くならヘルシンキのライブ行こう」って思ってた。

2年越しぐらいにその願いが叶った。
今年偶然出会った子が時速のファンだったから。

対バン相手がヘルだって分かった時に「え〜?!」ってなった。
私はどんだけ相手が「○○食べたいな〜」とか伏線張ってても、「多分自分に対して言ってないだろうな」「これで行きたいとか言って微妙な反応されたらやだな」ってネガティブに思っちゃうから、あんまり乗っからないんだけどその子がちゃんと誘ってくれたので「行きたい」って口に出すことができた。

あぁ、そういえば私って「プレゼントに何がほしい?」と聞かれて、何が正解なのか考えて本当に欲しいものを言えない人だった〜って思い出してきた。
彼の言動ってわたしにとってとても配慮だなと思う。

なんで嫌われてもいいと思うような文句は平気で言えるのに希望は言えないんだろう。

そんなこんなで当日。
最寄りのちょっと先で待ち合わせた。渋谷をちょっとだけフラフラした。
ヘルシンキの物販を見てる間に時速の先行が終わってとても申し訳ない気持ちになった。軽率にタオルとTシャツ買った。
ロッカーの場所がわからないでいたら時速のファンが丁寧に教えてくれた。ああそうそう、ここにあったかもって懐かしく思う。

ステージ右側に行く。背の高い男の子に囲まれてたら多分ヘルのが先だからって見やすい方にしてくれる。
置いてある楽器でズーカラデルが先だろうって推測してくれた。その通りだった。

ズーカラデルは初めて見たけどちゃんと全部知ってる曲だった。どんな人のライブの参加の仕方・楽しみ方も尊重されるべきであるって話は「あー今っぽいな」ってすごく思った。
tetoとかのライブ行ってたから頭上を人が行き来するの当たり前ーと思ってたので結構身構えてたけど、ちょっとホッとした。
なんせもう若くないから。

とうとういよいよヘルシンキ。
私がこの日までにいっちばんきいた曲、引っ越し。
ああこの状況で引っ越し聞いたら無理だな、無理かも。そんなようなことSNSにも呟いてきて「引っ越しやってくれるかなーないなー。聞いたら泣いちゃうなあーー。」なんて思ってて、まあ聞けるだけで幸せだから〜なんて思ってたわけでした。

セトリ


こんな奇跡ある??って感じだったの。
何より対面のヘルシンキ久しぶりすぎてそれだけで感動しちゃったんだけど、まさかまさか引っ越しやると思わなくてその瞬間にああもうわたし引っ越しますと思ってしまって、本当に9月引っ越しました。

ロックンロールプランクスター、初めてお披露目した時の日のこと思い出して(全然声出てなかった稲葉くんがライブ重ねるたびにどんどん声出るようになっていったのとかね)
昔一緒にヘルのライブ行った友達のことを思い出してはちょっと悲しく思って、胸がいっぱいだった。

あの日たぶんうちらはなんか意味わからん理由で喧嘩してさあ。あなたは勝手に地図と反対の方向に歩いて行ってさ。追いかけても追いかけても怒ってて。動物園とか行っちゃって。
あなたの元カレのお墓参りしてさぁ、私は声荒げて泣くあなたのこと聞いたのは最初で最後だったなーって。
いっつもヤンキーなのかってばりに気強い女なのに色んな過去があったんだーって思って。
墓の外で見ないように立ち尽くすことしかできないんだなあーってあのとき思ったんだけど、あれから何年もたったいまだって同じ状況で私はただ立ってるだけなんだろうな〜って思った。

「ねぇ、引っ越すならどこに引っ越したい?」って一番に聞いてきたあなたが今ずっと幸せでありますように。

今だに職場のお茶飲んで「お茶割りの味がする」って言ったり、「ワンパンで倒せるポケモンってなんだと思う?」って聞いてきたり、あまりに機嫌悪くて一言も喋ってくれなくて隣の部屋にいるのに文通してたり、合コンで「お前がその格好してるから」と怒られたり、トイレから帰ってきたタイミングで同期と仲良く喋ってたら「つまんない!!」ってキレたりするの、おもろすぎて一生忘れられない…

下北のファーストキッチンの喫煙所でいっつも待ち合わせしてたけど、ついたときにバカみたいに具合悪そうな顔してんなと思ったらガチで39度の発熱してたこと今もいつも思い出しながらファーストキッチン入るんだよ。

「あの時泣いてたよね?」って言われたけどわたしはこのライブで泣いてなんてなくて、ただただ感無量だった。
とてつもなく申し訳ないけど自分の中でこの日はもうここでわたしの中でライブ終わってて笑
時速殆ど耳に入らなかったんだけど、ただひたすらに時速にはありがとうの気持ちでいっぱいです。

次の日は仕事の行事があって大仕事だったんだけど、とっても頑張ることができたし、飲み会が中止になったから新代田に行って写真展も見ることができてヘルシンキ尽くしの二日間だった。

ハンカチを持たないなら流した涙はそのままで

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