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微調整が必要なんです。

ミニチュアの撮影をしているとピントが合わなかったり
見た目と撮影した画像のズレが起きることがあります。
簡単に言うと、物と物の隙間が思った以上に違ったり
作品の向きが思った以上に気になることがありました。

特に気を使うのは金彩を入れた皿の撮影です。
照明に位置によっては光らずに金彩に見えないのです。
そこでライトを微調整して1/3は光るようにします。
ここでも見た目と画像が違うこともよくありました。
面倒でも微調整をしなければ見ていただく人に
きちんと伝わらないのですから仕方ありませんね。

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スクリーンショット 2021-03-25 5.00.06


ここからは皿に円を描く方法の解説です。
古伊万里などの磁器の皿の資料を見ると、
縁の辺りに円が描かれていることが多くあります。
それをミニチュアで再現しようとすると、
いくつかの難しい点がありました。

一つは素焼きに呉須で描くと細い線が描けないこと。
これは呉須が器体に吸われるので何度も描くうちに
線がどんどん太くなってしまうからです。
その対策がイングレーズで描く方法でした。
これは釉薬をかけて本焼きをした滑らかな面の上に
イングレーズ用絵の具で描くので自由度が上がります。

もう一つの難点が、小さな皿の中心を出すことでした。
0.1mm単位で微調整するための工夫が必要なので、
あの手この手を試して今の方法に行き着きました。

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まずアクリル板を粘着ゴムでロクロに仮止めして
それを微妙に動かせるようにしました。
さらにアクリル板に厚手の強力な両面テープを貼って
皿をきちんと仮止めする方法を考え出しました。

微調整の方法の細かな部分は動画ご覧ください。(約3分)


      🎨          🎨          🎨


なおこのアニメーション部分はMacのPagesで作成しました。

スクリーンショット 2021-03-25 9.28.31

アニメーションはowabird さんのアドバイスにより
MacのQuickTime Playerで録画しました。



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