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あの手この手を使っています

轆轤で挽いた直後のものを見たことのある人は、
このミニチュアの瓶子を見て不思議に思ったでしょう。
なぜか下に台のような物が‥‥考えてみてください。
この方法を発見するまで様々な方法を試しました。
見つかるまでおよそ3ヶ月もかかりました。

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普通サイズだとギリギリで切り離しても移動できますが
ミニチュアは小さ過ぎて移動するのが難しいのです。
そのため台を残して切り離し移動することになります。
触っても形が崩れないようになってから切り離します。

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ところが今回はいつもより小さいので乾きが速く、
ちょっと目を離すとすぐに白っぽくなってしまいます。
こうなってしまうと。ナイフで切り離すには硬過ぎて
失敗することも多くなってしまいます。

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もっと大きければ、小さめの細工用のこも使えますが
小さ過ぎるのでさらに薄いのこが必要でした。
なんとそこに忘れていた超薄刃ののこが出てきました。
ヨレヨレでしたがなんとか使うことができました。笑

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次の意登場するのがサイズを一定にする定規です。
ロクロ挽きをしている最後の方で、瓶子の口の高さに
上の突起部分を合わせ、下の突起で線を入れます。
口に合わせる時は瓶子に触らないように目測ですが
これで大きさはある程度揃えることができます。

最後に登場するのが目の細かなスポンジです。
何に使うのかといえば、滑らかに整える道具なのです。
ロクロで挽いたものには等間隔の細い線が残ります。
これはなんと指紋の跡なのです。
これを消すには細かなスポンジが適しています。

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水色の炊事用のスポンジと比較してみるとわかるように
かなり特殊なスポンジのようなのですが、
江別の陶芸市で見つけ持っていた物をミニチュア用に
カットして使ってみると跡を消すのにぴったりで、
微妙な成形部分にも使えるスグレモノでした。

レベルアップのために、あの手もこの手も使いながら
さらに進化していくのです。ドンナモンジャ!(空元気)

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