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手抜きをしても良いんだけどね

かなり前に見た個展の話なんだけど
その作家は元映画の看板職人だったんだよね
若い人は見たことがないかもしれないけど
映画館には大きな看板が掲げられていてさ

今はプリンターでどんな絵もできるけど
昔はそんなものはなかったから
泥絵の具という粉の絵の具をニカワという
接着剤で溶いた物で描いていたんだよね
それも少ない色数で描くんだから凄技だよ



その技術を使って描いたのはイーストウッド
個展のこの絵についていた説明書きには
「段ボールにマッキーで描いています」
ただの白黒かと思ったら点描なんだよね

こうなると相当熟練しないとできないし
1個の点でさえも手抜きなんかしてないよね
職人の心を見たような気がしたよ



そんな職人技に負けないよう、メリハリの
あまりない皿を元に描いたのがカバー画像だ
この皿に使った青は1種類ではなく
メリハリが出るように注意して2種類の
青の濃淡で仕上げた皿なんだよね



ところが慎重に背景を塗ったつもりなんだけど
はみ出したことに気付かず焼いてしまった
ぼんやりしていたらわからないけど
メリハリをつけたもんだから目立つでしょ

知らない顔をしてもいいんだけどさ
ここまで頑張って描いてきたんだから
こんな部分的なことじゃ諦められんでしょ
ここは何とか修正しなくちゃね

焼き付いているので消しゴムで消すように
簡単に消せるわけじゃない!
消すとしたら削るしかないんだよね
そうなるとここはミニルーターの出番でしょ



ということでダイヤビットを使って消すことに
微妙な失敗なので軽く当てれば修正できる
作業は簡単なのでものの1分もかからない
後は周りの削り過ぎた部分に色を入れるだけ!

あたしもこれで少しは職人技に近づけたかな

   💛    🇺🇦    💙

身内の不幸があり一週間ほど投稿できない
状態が続くかもしれません


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