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しぶとくしのぐ

このコロナ禍で首都圏の劇場やライブハウスなどの
クリエイターの活躍の場の閉鎖が目につきました。
施設が対策をしたとしても、観客が来なければ
高額の家賃の支払いに行き詰まることは必須です。
ミニチュアや手作りの作家は販売できる場を失い
絵描きや彫刻家は発表の場が消えてしまいました。

ベストを尽くしたとしても消え去る事はあります。
もしかすると、この難局をしのぐことさえできれば
何とかしぶとく生き残れるかもしれません。
ベストを尽くすのではなく、しぶとくしのぐことが
唯一生き残りの心構えのように思いました。

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花魁は厚み約2センチ程度のレリーフ状です。
明るい場所ではあまり立体感を感じないのですが
上下の照明が入ると思った以上に立体感が増し、
身体の薄さがかなり気にならなくなりました。

照明とそれが当たっている場所の塗装の仕方を
工夫することにより、照明の効果がアップします。
元々は応為が描いた浮世絵をなぞっただけなので
応為の工夫が生きたということだけなのですが
ここにも応為のすごさを感じました。

花魁の着物については帯の形態など浮世絵なども
参考にしたのですがわからないことばかりでした。
応為の絵では、衣装の形態や柄や色彩についても
部分しかなく断片なのでほとんどは参考にならず、
思ったようにできないことは山ほどありました。
そこは想像力で補うしか方法はありませんでした。

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結果的にはこれ以上修正するところも無く終わり、
何とかしのぐことができたのかなと思っています。

これで完成です。


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