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帰れる場所

三連休の中日なかびに娘が2人の子どもを連れて帰ってくるという。
昨日着替えなどが入った紙袋が宅急便で送られてきた。
さて、迎える準備をしなくては。

駅までは車で迎えに行かなければならない。
娘の友人から譲り受けたチャイルドシートを取り付け、上の子用の簡易的なシートも用意する。
これは夫の仕事。

天気がよかったので、子ども用の寝具を干したり、掃除したり、昨日からいろいろと準備があった。

娘は生後2ヶ月の赤ん坊を抱いて、上の子の手を引いて帰省する。
そんなにまでして…と思う。
実家ってそんなにいいものなのだろうか。

わたしは実家が遠かったので、年に1〜2回しか帰省できなかった。
いつも帰省の日を心待ちにしていた。
帰れば両親が歓迎してくれるし、上げ膳据え膳だ。

わたしが今、子育てサポートでお手伝いしている家庭は、実家が遠い方、実家と疎遠になっている方、お母様を早くになくされた方など、いろいろだ。

帰る場所があるかないか、頼れる人がいるかいないか、その差は大きい。

わたしは結婚するとき親に、「嫌なことがあったらいつでも帰ってきていいよ」と送り出された。

だからといって、「嫌なことがあったから帰って来ました」と簡単にいえるはずもない。
結婚を決めたのも相手を決めたのも自己責任。
おいそれと、帰れるものでもない。
それなりの覚悟はあった。

そしてずるずると40年近くが経過した。

 帰れる場所があったから、なんとか頑張れた気がする。