一日一善
先日、我ながら良い事をしたなぁと思える出来事があった。
出掛ける途中で保険証を拾い、時間がなかったので、帰りに最寄りの交番に届けるつもりだった。
この交番は、24時間パトロール中なのか、というほど無人のことが多い。
この日も例に漏れず、
パトロール中の札。
仕方がない、
ひとまず帰宅して
出直すか。
ちょっと面倒。
一瞬、拾わなければよかった、と後悔。
そんな後悔をさせる神奈川県警。
まぁ、拾ってしまったものは、仕方がない。
いずれにせよ、なるべく早く届けたほうがいい。
夕食を済ませて、交番へ向かおとして、気づく。
保険証には名前、裏に住所が書いてある。
Googleマップで調べると、落とし主宅は、我が家からほんの5分ほどの距離だった。
直接届けた方が早い。
近くまで行ってみたけれど、
暗いし、集合住宅が多くて、表札を出してない家が多い。
この一角で間違いないのだけれど、と何周かしていたら、見逃していた一戸建てに気づいた。
近づいてみると表札も出ている。
呼び鈴を押して、「拾ったのですが、」と伝えたら、50代ぐらいの女性が濡れた髪で出てきた。
家族の誰かが落としたことにはまだ気づいてなくて、キョトンとしつつも「ありがとうございました」と深々と頭を下げられた。
交番に行くまでもなかった。
一手間省けた。
それだけのことです。
善行を積みたくても、なかなかそのタネが見つからないのですが、というあなた。
お仕事しているだけで、じゅうぶん誰かの役に立っていますよ。
子どもを育てることも、
介護も
世の中の為になっています。
買い物をしたら、お店の人に感謝されます。
家事をしても誰からも感謝されないわと思っても、大丈夫、ちゃんと家族のためになっています。
もう一日一善どころじゃありません。
そして、あなたが生きてるだけで、今日もお父さんお母さんは喜んでいます。
たとえあなたの方は忘れていても、親が子どものことを思わない日はありません。
だから親に先立つほど不孝なことはないのです。
一方通行でもいいのです。
親の愛とは、そもそもそういうものだと思います。
今日もいいことした!
安心して眠りに就きましょう。
自分がしあわせになりたいのなら、
他人を幸せにする力を養いたいと
思いました。
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