お誕生日会打合せ会
Aさんとは、娘の学校のPTA役員として知り合い、お付き合いが20年近く続いている。
2人とも8月生まれで、誕生日は4日違い。
毎年合同でお誕生日会をするが、盛夏を避けて、秋にずれ込むことも多い。
今年はお互いに忙しくてタイミングが合わず、やっと会えたのが11月の初め。
お誕生日会をどうするかを決める打合せの会だ。
右手を骨折したことは内緒にして、とある駅で待ち合わせ。
事情を話して、左手でもつまめるサンドイッチのあるお店へ。
某喫茶店チェーン、〇屋珈琲。
この夏、Aさんは北海道のお母様の施設入居を決断した。
引っ越しは無事に終えたが、家の片付けのために、近々また北海道に行くという。
家を空け渡すと、もう実家はなくなってしまう。
彼女は地元に妹さんがおられたので、母親のことは任せ切りだったという。
その妹さんが、50代で急逝。
晴天の霹靂だった。
それをきっかけに、お母様の認知症が急速に進んだ。
仕事を続けながら、Aさんの遠距離介護が始まった。
ケアマネジャーと連携をとりながら、デーサービスを最大限活用。
毎週、Aさんがネットスーパーで食材や日用品を注文をしたり、遠隔で銀行の口座残高の確認ができる手続きを行ったり。
北海道の冬は灯油が必需品だ。
火の始末も気掛かりだった。
お母様には、施設入居は不本意かもしれないが、ひとり暮らしでもしものことがあったら…
後悔してもしきれない。
わたしも同じ思いで、母を近くに呼び寄せた。
妹さんの突然の死で、大袈裟ではなく、Aさんの運命は変わった。
それまでお母様のことは、近くに住む妹さんに任せっきりだった。
自分の母親なのに、どんな人と付き合って、どんな暮らしをしていたのか、無関心だったという。
先のことはわからないけれど、今は娘としての責任は一応果たしたという安堵感があるようだ。
この話題を中心に、お互いの近況などを語り合った。
積もる話がありすぎて、肝心のお誕生日会のことは、あまり詰められなかった。
お誕生日会は、場合によっては、年を跨ぐ可能性もありそう。
もはや何の会かわからないが、
せいぜい盛大に祝いたいと思う。
さて、今日は整形外科に行って
きます。
順調にいけばギプスが外れる
予定です。