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絵に描いたようなしあわせ

娘が出産して、娘の家族と約一ヶ月間、寝食を共にした。
他愛もないことで、夫婦の言い争いみたいなものは日常的にあるけれど、みんなで協力し合って、明るく希望に満ちた暮らしぶりだった。
まるでしあわせを絵に描いたような。
そんなしあわせの渦中にいた。

さて一方で、息子家族のことがわたしの頭の中で常に半分を占めている。
子はかすがいというけれど、親の諍いを見ながら育つのは子どもにとって良い環境とはいえない。 
第三者は口を挟めない、当人同士の苦渋の決断だ。
それでも二人には共通の目的がある。
子どもを立派に育てること。
親としての義務を果たすために別れても協力して頑張るしかない。

みんながみんなしあわせになれればいいのに。

順風満帆なときこそ
ふと、不安になる。 
何かの拍子に天秤は反対方向に傾く。

しあわせは儚いもの。
永遠なんてこの世にはない。

いやいや、決して息子とその家族が不仕合わせと思っているわけじゃないんですけどね。