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昭和歌謡〜限りなく暗い歌

いったいぜんたい
なぜここまで暗い歌を?

と、問いかけたくなるぐらいの
昭和歌謡の名曲。

暗い歌の宝庫といえば中島みゆき。
思いっきり暗いのがありそうですが。。。

まぁ、それは置いておいて。

今日は今日の気分でご紹介しましょう。



まずは、懐かしいところで

『浪曲子守唄』 一節太郎

〽️逃げた女房にゃ
 未練はないが
 お乳欲しがる
 この子が可愛い
 子守唄など苦手な俺だが
 馬鹿な男の浪花節
 ひとつ聞かせよか
 ねんころりん

乳飲み子を捨てて逃げた女房
どんな事情があるにせよ
酷い女です。
困惑する不器用そうな父親。
逃げられたほうも間抜けなのでしょうか。

和製クレーマークレーマーの歌です。


『傷だらけの人生』 鶴田浩二

〽️何から何まで 真っ暗闇よ
 すじの通らぬ ことばかり
 右を向いても 左を見ても
 ばかと阿呆の からみあい 
 どこに男の 夢がある

全編通してまったく救いようのない歌詞。
100%ネガティブ。

360°真っ暗闇です。

それでも
二枚目スター鶴田浩二が歌えば
様になるんですね。
歌の前の台詞もいいですね。



『昭和枯れすゝき』 さくらと一郎


〽️貧しさに負けた
 いいえ 世間に負けた
 この街も追われた
 いっそきれいに死のうか
 力の限り 生きたから
 未練などないわ
 花さえも咲かぬ
 二人は枯れすすき


侘しげな前奏、絞り出すような声。
この底なし沼のように絶望的な歌が
なぜ大ヒットしているのか、当時は
理解できませんでした。

銭湯を舞台にしたドラマ
『時間ですよ昭和元年』
の挿入歌としてヒットし、
1975年オリコンのシングルチャートで年間1位を記録。

明るいホームドラマに敢えて暗い曲、
今にして思えば逆に遊び心を感じます。

それにしても

貧しくて夜逃げして死んでしまおうかなんて

    最悪です。。。

暗さにおいては
『傷だらけの人生』と双璧です。



『お金をちょうだい』 美川憲一

〽️別れる前に お金をちょうだい
 あなたの生活にひびかない
 程度のお金でいいわ
 そのお金でアパートを借りるのよ
  (中略)
 別れる前に お金をちょうだい
 その方が あなただって
 さっぱりするでしょう。

身も蓋もないタイトル。
別れる前に手切金を要求しています。
わざと露悪的に振る舞っている気もしますが、要求は控えめなのでまだ可愛げがあると言えるでしょう。



アイドルもこんな赤裸々な心情を
歌うことがあります。

『まちぶせ』 石川ひとみ

〽️夕暮れの街角
 のぞいた喫茶店
 微笑み見つめ合う
 見覚えあるふたり
 あの娘が急になぜか 
 きれいになったのは
 あなたとこんなふうに
 会ってるからなのね
 好きだったのよあなた
 胸の奥でずっと
 もうすぐわたしきっと
 あなたをふりむかせる
 気のないそぶりして
 仲間に加わった
 テーブルをはさんで
 あなたを熱く見た

そして、2番にこの一節が。

 〽️偶然をよそおい帰り道で待つわ

先回りまちぶせ作戦


狙った獲物は逃さない
掠奪も辞さない肉食系女子?
恐るべき執念深さですが、

アイドルが歌うと一途さが強調されて
共感を呼んだようです。

作詞作曲は荒井由美(ユーミン)
元々三木聖子の歌でしたが、
石川ひとみがカバーして大ヒット
しました。



以上、思いつくままに書いてみましたが、
せっかくの日曜日に暗〜い歌ばかりで誠に申し訳ございません。。。

本当に落ち込んでるいるときには
聴かないほうが身の為ですよ。

機会があれば次は
明るく元気が出る歌なども
ご紹介してみたい思います。