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男の子女の子

男の子と女の子を
ひとりずつ育てて、

男の子の世界と女の子の世界を
両方覗かせてもらった。

幼稚園の頃から女の子は既に女の子だった。

娘の友達が遊びに来るときは油断できない。
部屋をきれいに片付けておかねばならない。

おやつもほんの少し吟味して出す。

「〇〇ちゃんのお家でこんなおやつが出たの」
女の子は母親に逐一報告する。


その点、息子の友達が来ると気が楽だった。
遊びに夢中になって、他人の家には大して興味を示さない。
おやつも量さえあればいい。

女の子が来る時は緊張し、男の子が来る時はリラックスしていた。


今は子育てサポートで小さいお子さんと接する機会がある。

担当している女の子がいる。

女の子は4歳にして、わたしの服装にも関心を示すので、花柄の服、ハート模様のエプロンなど、かわいさを優先して、女の子ウケを意識する。


息子の子育てを振り返っても、幼少期の男の子は活発なのに、ボーッとしたところもあり、気が楽だった。

しかし、反抗期には怖い思いもした。
一度階段から突き落とされたそうになったことがある。

他のお母さんからは、部屋の壁に穴が開いているという話はよく聞いた。

母親たちが学校の先生に、息子の反抗期の相談をすると、決まって「おめでとうございます」といわれた。
反抗期は正常に成長している証らしい。

「どうやらホルモンの関係らしい」

母親たちは息子の変貌をホルモンのせいにしていた。

女の子の反抗期もなかなか厄介だった。
女同士の人間関係はややこしい。
親子でも友人関係でも。
その辺は自分にも心当たりがある。


すっかり大人になった息子と娘。

息子は遠くから見守る存在。
元気で働いていればそれでいい。

話し相手になったり、一緒に出掛けたり。
何でも相談できるのはやはり娘。



こちらは、
文  とんたんさん
画  丸井もちさんの作品。

男の子とか女の子とかじゃない…
そんな物語です。


こちらもどうぞ。
郷ひろみ『男の子女の子』

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さて、今日は、

ハッピーバレンタイン!

noteから皆様へ
義理チョコでも本命チョコでもない、仮想チョコをお届けします。