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痛みに弱い

痛みに滅法弱い。
ちょっと痛いとすぐロキソニンに頼ってしまう。

化学物質はなるべく体に入れたくないなどと、常日頃いっている癖に、痛みに負けてすぐ飲んでしまう。

現在歯医者に通院中で、抜歯したところのほかに、新たな治療箇所も見つかった。
治療の過程で、我慢できない痛みが出てきた。
痛くもない腹を探られるとはこのことかと思いながら、3日間、ロキソニンを服用した。

強い薬を飲むとわたしの場合、決まって口内炎ができる。
するとまたチョコラBBを飲む。


痛みに弱いわたしだが、
これ以上ないといわれる
お産の痛みには二度耐えた。

痛みの原因がわかっているし、
目的もあるし、この痛みは永遠に続くわけではないとわかっていたので、なんとか耐えた。

それでも途中で何度も、もう限界…と、助産師さんの手を握り、この痛みを何とかしてくださいと懇願した。


将来、痛みを伴う病気になったら、積極的に緩和ケアをお願いしたい。
そして最期はホスピスを希望したい。
エンディングノートに忘れずに書いておこう。



15年くらい前になるが、久坂部羊『無痛』という小説を読んだ。

無痛症という先天性の病気で、痛みを感じることがないという人物が出てくる。

自分が痛みを感じないから、他人の痛みを推し量ることができない。
そのため残虐な行為に及んでしまう。悪夢のような物語だった。
(あまり記憶が定かではありません)


つまり人は、自分が痛みを感じるからこそ、人の痛みがわかる。

これは、何も体の痛みに限った話ではありません。

心を痛めた経験がある人ほど
他人ひとの心の痛みを理解し、共感できる人になるのだと思います。


人の痛みや苦しみがわかる人。

そういうものに
わたしはなりたい。