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他に何がある?

もうやめようかな
と思っていた。

子育てサポートも楽しさ半分、あとの半分はいろいろある。
仕事なので。

元々ボランティア精神も旺盛ではないし、暇つぶしのつもりで始めた。

子どもは苦手だったけれど、孫の世話をしたりして、今どきの子育てにも一応通じているつもり。

最初は週1回の送迎や単発のお預かりから。
事務局のスタッフさんに勧められて、徐々に仕事を増やしていった。 

月に数回やっていたけれど、人手不足のため、駆り出され、固定客(?)がつくようになった。 

そして朝のサポートにほぼ毎日通うようになった。
朝1時間から1時間半。
仕事が終わるのは8時とか9時だから残りの時間は有効に使える。

町内で通勤時間もかからないし、こんないい仕事はないなと思った。

夕方には入浴や食事のサポートなど別の仕事が入る日もある。

週1回の送迎の仕事も受けていた時は、3件掛け持ちの日もあり、てんてこ舞いだった。
それも同じ町内だからこそ出来ること。
満員電車に揺られるストレスはない。

娘の出産の手伝いや実家の片付け、旅行に行くときは自由に休ませてもらえるし、恵まれた仕事だ。

わたしがいなければ、別の人に頼んでいるようだ。
それで回るのなら、このまま、辞めようかな…と思う。

家族も、もう辞めたら?という。

そうしようかな
じゃあ、辞めたとして
他に何がある?

何もないよね
今のところ、やりたいことはとくにない。

娘の出産の手伝いから帰って来て、1週間ぐらいして、ようやく「帰りました。また何かあればお声がけください」とお母さん方にLINEをした。

「おかえりなさい」と歓迎の返信があり、程なくして「早速ですが」と仕事の依頼。

1か月半ぶりに仕事に復帰してみて、こんな楽しい仕事、他にある? と改めて気づいた。
子どもの無邪気さに触れること、若いお母さんやお父さんと話すこと、そして少しは自分が誰かの役に立てるという喜び。

世の中と繋がっている気がする。

あれこれ思うこともあるけれど、求められる限りは続けていこう。
仕事は前より縮小するつもりだが、7月の予定表が次々に埋まっていく。

担当しているご家庭が、お父さんが海外出張中。
お母さんがワンオペで悲鳴を上げ、土日のサポートを急遽依頼された。
日曜日は、娘もワンオペのため、SOS。
土曜日だけ朝夕サポートの仕事をした。
すると、日曜日の朝1時間だけでもと拝み倒され、断ることもできず、終わり次第東京の娘宅に向かうことに。


新横浜駅から東京まで17分
新幹線移動

日曜日は、娘と孫ふたりでお出掛けなどもし、楽しく過ごした。

ところが、その日の夜中、3歳の孫が発熱。
月曜日には帰る予定だったが、もう一泊することになりそうだ。
そうなれば仕事はキャンセル。
やはり身内を優先してしまう。