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あ・うん〜向田邦子の台詞〜

向田邦子さんのドラマ 『あ・うん』

1980年からNHKで放送されたドラマ
です。


昨年、向田邦子没後40年ということで再放送され、録画してあったのを
一挙鑑賞したのは年末のこと。
新たな感動がありました。

出演は
フランキー堺 杉浦直樹
吉村実子 岸田今日子
志村喬
岸本加世子

脇役たちにも注目
池波志乃
殿山泰司
伊佐山ひろ子


以下は
独断で選ぶ名台詞集です。
(ナレーションも含む)

何様じゃあるまいし
バカでかい表札出しやがって

地方に出てるほうが
新聞読むね

おめでとう!
二人で提灯行列やろうや

どうしてって
そんなこと聞く方が
どうかしてるわ

気が弱くちゃ
職業婦人はやっていけないだろう

ねぇ聞いた?
忠犬ハチ公死んだのよ
今ね、そこの八百屋で聞いたの
今朝駅の前で息引き取ったって

こまいぬさん
こまいぬさん
あ うん

(第一話 『こま犬』より)


舅にお便所掃除されたんじゃ
いかにも嫁がお引きずりみたいで
困るのよ

ニセ札でもつくるか

「二号が飲んでも一合とは
 これいかに」
「お産をしない人が三合と言うが
 如し」

吉川英治の宮本武蔵は
ずいぶん人助けをしているみたいです

ダメよ
わたし飲むと足の裏まで
痒くなるから

(第二話 『蝶々』より)

「ごめんくださーい」 
誰かしら
うちのお客でシッポを長く引っ張る人
いたかしら

あたしも一つぐらい
お役に立ちたいんですよ


どうも俺ぁは
神仏とかぁ、そういうもんに
可愛がられないように
できてるらしい 

「新聞読みますか、どっちから?」
「後ろの3面記事から」
「女の人はその方がいいんですよ」 

会社は潰れても頑張りゃ元に戻るさ
友達っていうやつは
そうはいかないんだよ


ヴェルレーヌという人も
お見合いして断られたことがあるのでしょうか

急に出張することになったんだ
おい!カバン!猿股!

素寒貧になっちまったけど
昔通り、付き合ってくれますか

もしかしたらこれは
ラブシーンというのでは
ないでしょうか

惚れてなきゃ
籍入ってない男の
子なんか産めない

お前ほどの女が
ヘソクリがないなんて
そんなバカなことがあるか

そういえば
アダムとイブが食べたという
禁断の木の実もりんごでした

(第三話 『青りんご』より)

玄関先で怒鳴っちゃいかんって
法律でもあるのか! 


素敵なんて流行り言葉使うと
お父さんに怒られるぞ


無精髭のよさがわかるってことは
さと子ちゃんも大人になったって
証拠かな

あいつもな、ここでまだ
十年は生きなきゃならんだろ
イタチと呼ばれちゃ肩身が狭かろうと思ってさ


リンゴもリンゴをよ
ふふふ
奥さんも奥さんよと言ったつもり

おかしな形はおかしな形なりに
均衡がとれて
それがみんなにとって
幸せな形だってことも
言えるんじゃないかな

(第四話 『弥次郎兵衛』より)

音楽はアルビノーニのアダージョ


夫婦相和し
朋友相信じ

(教育勅語のことばより)

寝台戦友という
男の特別な友情と
その妻の物語。

弥次郎兵衛のように揺れる心を
娘が語る物語。

舞台は昭和初期の東京山の手。

時代を感じさせる風俗にも注目です。

蒸気機関車
向かい合う席で蜜柑を食べる


お見合いの席
父親は紋付袴姿
不動産屋さん
ガラスに物件情報がびっしり


賞与の袋は神棚へ


天秤棒担いだ金魚売り
きんぎょーえ きんぎょ♪


台詞は自分で書き起こしたので
不確かなところがあります。

写真も不鮮明で
お見苦しいとは思いますが、
ご了承ください。

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