見出し画像

銀色の道

冬になると思い出す歌がある。

ダークダックスの
『銀色の道』(昭和1966年)

子ども時分にも、こんな寂しげな歌に、妙に心惹かれることがあった。


遠い遠い はるかな道は
冬の嵐が 吹いてるが
谷間の春は 花が咲いてる
ひとり ひとり 今日もひとり
銀色のはるかな道
1番の歌詞


冬の厳しさ
春を待つ心
孤独。。。

人生を四季にたとえているようで、
歌詞に深みを感じた。

しかし、
2番の歌詞に関しては
雰囲気が一変
ちょっと手抜きな感じがした。


ひとりひとり はるかな道は
つらいだろうが がんばろう
苦しい坂も 止まればさがる
続く続く 明日も続く
銀色の はるかな道
2番の歌詞

〽︎苦しい坂も 止まればさがる

ん⁉︎
止まったらずるずると下がっていく。だから明日も上り続けろということなのか。
なんだかチーターの『365歩のマーチ』を彷彿とさせる。

〽︎つらいだろうが がんばろう

少し安直。
メッセージソング?

1番の詩的な世界からガラリと変わってしまったような。


そして3番は

続く続く はるかな道を
暗い夜空を 迷わずに
ふたりの星よ 照らしておくれ
近い近い 夜明けは近い
銀色の はるかな道
はるかな道 はるかな道
3番の歌詞

え⁉︎
いつ、ふたりになったの?

ま、いいか!

ハッピーエンドの予感?
はるかな道の向こうには希望の光が……。


でもやっぱり、
1番の歌詞の世界が好きだ。


昭和歌謡好き
自称歌詞研究家としての感想です。


作詞:塚田茂
作曲:宮川泰

NHKの番組『夢をあなたに』から誕生した歌で、ダークダックスとザ・ピーナッツとの競作だったそうです。

Wikipediaより