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イギリスTier4学生ビザ取得完了しました!

みなさんこんにちは。
2024年9月からイギリスの大学院でMBA取得を目指すKbitaです。

先週まで学生ビザ取得に向けてやきもきしていたのが、やっと落ち着いたので情報自体はWebに溢れていますが改めて私のビザ取得までの道のりを簡易にまとめておこうと思います。

特に、困ったこと、悩んだことなど中心に記載するのでこれから取得される方の一助になれば幸いです。

注意点
・イギリスに限らずVISA取得における情報は、日々更新される可能性がある為あくまでも2024年7月2日現在の情報として参照ください。
・また、後述しますが私の場合は現在滞在先のオランダから取得したため、日本からの取得方法と異なる可能性もございます。

前提:イギリス学生ビザの種類

イギリス学生ビザは大きく分けて「Short-term study Visa」と「Tier 4 Visa」の2種類に分かれますが11ヶ月以上で主に大学や専門学校などの高等教育課程を受講する場合は「Tier 4 Visa」の取得が必要で、例に漏れず私もこちらのVisaを申請しました。

ビザ取得までのプロセスは以下の8ステップになります。
それぞれのプロセス毎に「やったこと」「悩んだこと」等ご説明します。

  1. 大学院合格

  2. 大学からCAS取得

  3. オンライン申請

  4. VISA・IHS費用支払

  5. VISAセンター予約

  6. Supporting Document事前提出

  7. VISAセンター訪問(顔写真・指紋情報・パスポート提出)

  8. VISAセンター訪問(パスポート返却)

1.大学院合格

Tier4ビザ取得のためには、留学する教育機関の入学許可が必要となる為、当然ながら合格している状態でなければなりません。私の場合は2024年3月に合格致しました。

2.大学からCAS取得

CASとは、Confirmation of Acceptance for Studiesの略で留学先である英国の大学やカレッジが発行する入学証明のリファレンス番号を指します。
大学、コース、コース費用および学生の情報などが含まれています。

コース開始の3ヶ月前から発行が可能ですので、私の場合は6月初旬に学校から提供されました。

3.オンライン申請

3-1 UK Visas and Immigrationでアカウント作成
Tier4の申請はオンラインで進めるため、UK visas and immigration にてアカウントを作成します。

3-2 Tier4ビザ申請フォームの記入
アカウントの作成をおこなった後は、Tier4の申請フォームに必要事項を記入します。

基本はCASの内容や個人情報の記入などで事足りますが、2つほど悩ましかった点があったので共有します。

A:Travel History

過去10年以内に渡航した国と目的、入国日、出国日を申告する必要がありました。私の場合海外旅行が好きなこともありこれまで40ヶ国程度旅行をしていたことから大量に記載しました。

私自身オランダに住んでおり、持参しているのが最新のパスポートのみで過去の渡航歴を思い出す作業にかなりの時間を要しました。

Facebook、Instagram、LINEのトーク履歴やBooking.comのホテル予約履歴まで遡って整理しました。特にコロナ前にベトナムからエジプトまで2週間で旅行をするという謎の行動のせいで混乱しました。唯一夢の一つである世界一周をまだ叶えておかなくて良かったと思った瞬間です。

Travel History整理

B:Convictions and other penalties

過去の犯罪歴や違反歴を問われました。
お恥ずかしながら学生時代と社会人初期に合計3度ほど自動車運転における違反を行なっていた(スピード違反、右左折禁止)ためこちらも正直に回答しました。

困ったこととしては、Travel History同様に具体的な日付まで思い出せない事でした。こちらも過去のSNSやカメラロール、手元の日記などをフル動員しました。最後の最後まで分からなかった大学4年次のスピード違反については、なんと実家の母が違反切符を記念?で保管していたらしく、正確に把握することができました。本当に両親に感謝です。

このセクションで私は正直に自動車違反について申告しましたが、家族からは「そこまで言う必要があるのか?」「ましてや10年近く前の話まで分かりようがないのでは?」などの声もあり確かに申告したが故に追加で証明が必要になったり、最悪の場合VISA承認に影響があることも考えましたが、全て正直に申告し、問題なくVISAが下りたので問題なかったのかなと思います。

あまり、日本人の方でこのセクションについてまとめているサイトがなかったので、Redditなどの海外掲示板で同じ悩みの人を探しました。
その中で直近2年間で20回以上違反したという強者もおり、「上には上もいるな〜」と感心しました。ほぼ全ての人が「全て正直の申告せよ。自動車違反程度で却下される可能性は低いが、仮に後で無申告事項がバレた場合の悪影響が大きすぎる」とのことでした。
中には「その質問はあなたの誠実性を問う問題である。なぜならば通常の生活をしていて駐車違反を一度もしたことがない人間なんていないのだから」という超極端な意見をする人もいましたがw

その他については、特に大きな悩みはありませんでしたが基本は大学側がある程度ガイドを用意していたりするのでどうしても回答に悩む場合などは大学のVISAサポートなどに問い合わせすることをお勧めします。勘違いや誤った情報でVISA承認に影響がない様に。

4.VISA・IHS費用支払

円安で厳しい中、ここまで金が飛んでいきます。
必要経費と分かりながら3種類の支払を行いました。
※オランダから支払った為ユーロ・ポンドが入り混じってます

4-1:Application Fee(VISA申請料)
£490 (約10万円)

4-2:Healthcare surcharge(健康保険料金)
EUR 1,432.92 (約25万円)
※滞在期間等によって料金は異なるが、6ヶ月以上留学する場合は必ず支払が必要です

4-3:Visa Application Centre Fee (VISAセンター料金)
£76.50 (約1.5万円)
※こちらは、UK VISAの申請手続きを行う第三者機関であり、センターによっては料金がかからないこともあるそうです(東京など?)

合計:約36.5万円 (高っけえええええ)

5.VISAセンター予約

VISAセンターを予約します。
VISAセンター予約時に、いくつかのオプションサービスの有無を聞かれます。
具体的には、「Assisted Service」というサービスで通常VISAセンターに訪問するまでに必要なSupporting Documentを提出する必要がありますが、その書類を事前に自分でシステムからアップロードする代わりに当日スタッフがアップロードしてくれるというものです。
こちらは、追加で€50必要ですし、特に難しいことでもないので付与していません。
また、そのほかに「Priority visa service」といった申請〜判断まで5日以内に行なってくれるサービス(€616)もありましたが、私の場合かなり余裕をもっているので付与しませんでした。

結局何もオプションを付けなかった結果、また私が申請したセンターの繁忙期だったこともあり、直近2週間で私が選択できるのは6/25 10:40~という一枠だけでした。幸い予定がついたため、誰かに予約される前に予約を完了しました。

アポイント選択画面(イメージ)

6.Supporting Document事前提出

VISAセンターの予約が完了した後に前述したように、Supporting Documentをオンライン提出する必要がありました。

提出方法は非常に簡単でしたが、何を提出するべきか?悩ましいものがありました。というのも、基本的にはVISA申請後に必要なアクションと当日必要な書類が提示される為Supporting Documentが明確に書かれていなかったので本当に何も無しでいいのかどうか情報収集を行いました。
上記で記載した様に€50で必要書類の提出サポートオプションがあるくらいなので、「さすがに何かアップロードした方がいいのでは?」と疑わしく思いましたが、知り合いやネット検索した限りでは何もアップロードせずによかったという方も多くいらっしゃいました。

私の場合は、オランダに滞在しておりオランダから申請を行なったことから流石に「滞在許可書」くらいは提出しておいた方がいいのでは?と考え、こちらのみ提出しました。

7.VISAセンター訪問(顔写真・指紋情報・パスポート提出)

VISAセンター訪問時に必要とされていた書類は以下になります。
・Passportの原本
・滞在許可書の原本(私の場合)
・Document Check List (VISA申請後にダウンロード可能)
・VISA申請書類(VISA申請後にダウンロード可能)

私は念の為、+アルファでPassport、滞在許可書のCopyや聞かれた時様に財政証明となりうる銀行口座残高のCopyを持参しました。

当日は予約時間の15分前までに到着することを求められていた為、さらに余裕を持って25分前に到着しておきました。

東京や大阪のセンターは分かりかねますがアムステルダムのセンターはかなりこじんまりとして場所でした。
中に入るや否や受付の男性にDocument Check Listを提出し、すぐに名前を呼ばれカウンターに向かいました。

カウンターでは、書類へのサインとパスポートのスキャン作業が行われました。その際に「滞在許可書はアップロードしているよね?」と何度か訊かれ「もちろん!」と答えておきました。提出していない場合は、スキャンをその場でとられると思うので、もしかすると追加費用を取られていたかもしれないので事前作業をしておいてよかったです。

その後、顔写真撮影と指紋採取を行いました。機材のトラブル等が少々ありましたが、流れ作業の様に終わりました。

合計で大体20分程度で完了しましたので想像よりも早く終わりました。

8.VISAセンター訪問(パスポート返却)

特にExpress的なサービスも利用していなかったので、2週間程度を覚悟していましたが、4日後に3通のメールが届きました。
順に「VISA申請に関する判断が終わりました!」「Passportをとりにきてね」「VISA承認」の3通でした。1、2通目から3通目のメール受領まで少々時間が空いたこともあり、「え?判断完了ってどっちに?」「Passport返却って取り下げられたからこんなに早いのか?」など不安になりましたが、最終的には問題なく承認された旨が来た為安心しました。

VISAセンター毎に異なるとは思いますが、センターが指定する時間にPassportを受け取りにいきました。

受け取り時に必要とされていた書類は以下になります。
・顔写真付きの身分確認書
・Passportまたはその他の顔写真付きの身分確認書のCopy
・Document Check List (1枚は申請時に提出していたため残り)

受け取り時には、特に記載されていなかったが念の為持参していた申請時に渡された書類の提出を求められたので、その書類とPassportを交換する形で終了しました。およそ5分程度の出来事でした。

帰宅後渡されたPassportの中身を確認すると、「Entry Clearance」と書かれた紙面が貼り付けされていました。
おそらく、英国入国時はこちらの書面をPassport Controlで求められその後指定した場所で「BRP(Biometric residence permit)」という滞在許可書のカードを受け取ることで正式なVISA受け取りになると思います。

その他論点

ATASの提出は必要か?

アカデミック・テクノロジー承認スキーム(ATAS)は留学生がイギリスでサイエンスやテクノロジーの分野で修士・博士号レベルの留学や研究をする場合に使われる承認システムでVISA申請時に証明書が求められることがあります。私の場合は不要でしたがコースによって必要になることがあるそうなので、学校側に問い合わせしてください。

TB検査は必要か?

イギリスのビザを申請するにあたり、以下の項目全てに該当する人はTuberculosis(TB/結核)の検査を受ける必要があります。

  1. イギリスに6ヶ月以上滞在する予定がある

  2. リストにある国に6ヶ月以上滞在したことがある

  3. リストにある国に6ヶ月以内に滞在していた

私の場合ば、過去に半年近くインドにいたこともあったので、上記の1、2に当てはまりそうでしたが3には該当しないため不要でした。
例えば、直近半年以内に1日でも韓国に旅行とか行ってたら必要だった?のかと考えると、これまた大人しくしていてよかったです。

財政証明書の準備は必要か?

学生Tier4ビザを取得する際に日本国籍の場合、財政証明の提出は免除されていますが、ただし、審査開始後に要求された場合は証明書の提出が必要となるため、規定を満たす口座の準備はしておく必要があります。

書類は、下記の様な日数指定をされるため準備には少々時間がかかります。
・基準以上の金額が自分の口座に28日間以上継続してあることが必要
・28日間の最終日は申請日前31日以内であること

私の場合は、同期から日本人は不要だし、自分も要らなかったとの声を聞いていましたが、心配性だったこと、何よりオランダから諸々の手続きをするのに何かと時間がかかることを懸念し、準備をしておきました。
具体的には、預金通帳の該当ページを翻訳会社に依頼し、翻訳書類を用意しておきました。翻訳には「くまざわ 英語のコンビニエント サービス」というサービスを利用しました。料金は2ページ分で6,000円で依頼から翌日にはPDFと原本の送付が行われましたので、かなりクイック対応でした。

結果としては、VISAセンターから提出を求められなかったので無駄金になりましたが、安心をお金で買いました。

各種VISA申請代行サービスは依頼すべきか?

私は、これ以上お金をかけたくありませんでしたし、少なくともTier4学生ビザの為にサービスを利用している方は見かけたことがなかったため不要と判断しました。不安なことは諸々ありましたが学校側のVISAサポートが充実していたため、自力で問題ございませんでした。

まとめ 

以上私が学生VISA取得までに行なったことについてご紹介しました。
ネット情報等でも最近はイギリスの承認が厳しくなっているなどの話や代行サービスが声をあげて自力は難しいなどと主張されることもありますが、個人的には難易度はそこまで高くはなかったと思います(結果論ですが)

また、時間についても申請→訪問→受取まで合計2週間程度で終わりましたので、基本はセンター予約の空き次第かなと思いました。

以上です。

何か質問があれば、コメント頂けますと幸いです。

また、本記事は「投げ銭方式」を採用しておりますので、記事を読んでよかった!参考になった!と思われた方は何卒、円安によって膨れ上がった学費を援助していだけますと幸いです。

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