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2022年に触れたコンテンツを振り返る記事

あけましておめでとうございます。年末年始休暇の初日からコロナ陽性になって年越しまでずっと寝てたんですが、やっと熱も落ち着いてきたので書きかけになっていたこの記事の筆を再び取った次第です。

なんか2022年の一年間で触れたコンテンツを振り返ろうと思ったけど、作品ピックアップするのめんどくせえなあと腰が重かったところ、Twilogで自分のツイートから振り返れば良くねと思い至ったので適当に書いています。2022年に触れたコンテンツを全部触れるわけではないし、半分自分向けの振り返り用なのでネタバレは普通にしていくのであしからず。


その着せ替え人形は恋をする(アニメ、原作)

ラブコメ青春エキスがぶ飲みおじさん歓喜の作品その1。
やっぱラブコメはキャラの感情がダイレクトに絡み合ってくるし、その様を読者である自分もそのまま丸呑みできて大変美味しいですね。

あとコスプレについての様々な知識についても知らない世界のことなので見たり読んだりしていると面白かったです。

アニメを見てから原作も買ったわけですが、8巻の文化祭編あたりが個人的にはぶっ刺さってました。五条君と海夢ちゃんの関係性はラブコメ的な男女のそれも勿論あるのですが、衣装の製作者とコスプレイヤーという共同のクリエイターと表現者としての関係もあるわけで、この文化祭編はコンテストでの競争の要素も重なってその互いの立場へのリスペクトが二人の言葉と行動に出ているのがめちゃくちゃ熱かったです。

アニメの二期も決まっていますし、原作も含めて引き続き楽しみたいですね。

宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち(前編/後編)

後編が2022年2月公開だったのでまとめてということで。

まず前提として自分はヤマトは2199からで旧アニメについては全くノータッチです。なので旧作との比較はできないのですが、この二編はとにかくデスラーのための話だったなというのが印象です。

ヤマト2199とヤマト2202でのストーリーの積み重ねがあったからこそ、スポットの当たっていたデスラーの話は輝いていたと思うのですが、その積み重ねゆえに主人公の古代は「古代らしさ」が若干なりを潜めてしまったように自分には見えたのが中々歯がゆい作品でした。

ただヤマト艦長としての古代進はこれが初陣だったので、次回作に期待ということにしておこうと思います。

仮面ライダーオーズ 復活のコアメダル

SNSでは公開後に色々意見が出ていましたが、まあこれは賛否両論でますよね。

自分としては自分の目で見届けて良かったなと思っています。
何が正解なのかは発表された後の評価が決めることになると思いますし、作品によってどっちが正しかったのかも変わるとは思いますが、物語が続いていくことと同じくらい、はっきりとピリオドを打つことも作品のための選択肢です。

その意味では仮面ライダーオーズという作品が10周年のタイミングでひとつのピリオドを打つ選択をしたことは僕個人としては理解できます。かつて友人が「自分の好きな作品が人気ゆえに続編が出て、結局完結しないのがしんどい」と言っていたことも思い出したりしていました。

ただ好きでずっと追ってきた作品の周年記念のVシネ作品でこの展開を出されるとしんどい人も多いだろうなというのも分かるんですねえ。

人気作の続編の在り方、みたいなのを考えさせられる作品でした。

86 -エイティシックス-(原作、アニメ)

最終話が3月放送だったので2022年の作品ということで。

アニメはとにかくキャラの心情描写、戦闘、展開とどれをとってもとても丁寧な作品でした。ただ人の命が軽い作品なのでその丁寧さが観ているこちらのメンタルをゆっくり絞り取ってくる作品でもありました。

オススメした友人の1クール視聴時点での感想で出ていた「丁寧な地獄」って表現がまさにピッタリで、聞いたときにちょっと笑ってしまいました。

ただ本当にその丁寧さがあったからこそアニメ最終話のシンとレーナのシーンは映えていた思います。本当に三ヶ月待った甲斐がありました。制作の皆様マジでありがとうございます。

そのまま原作になだれ込んだ訳ですが、シンやレーナをはじめとしたミクロな人間関係的な部分はどんどん進展があるなか、マクロな視点での世界全体の戦況はどんどん閉塞感に包まれていく展開にあっという間に引き込まれていきました。

2月の最新刊もマジで楽しみにしています。
オススメした友人、もしこの記事読んだなら時間ある時に2クール目も見てくれよな。

劇場版 呪術廻戦0

呪術はジャンプの連載をずっと読んではいるのですが、0のストーリーはこの映画で初めて触れました。
正直なところ、物語の起承転結があまりにも綺麗すぎて、連載よりこっちの方が個人的には好きです。

「失礼だな、純愛だよ。」
カッコよかったなあ。

君は僕の後悔

ラブコメ青春エキスがぶ飲みおじさん歓喜の作品その2。
確かTwitterのプロモーションで流れてきたのが目に留まって買ったような。
「ひげを剃る、そして女子高生を拾う」も読んでいたので、同じ作者ならそら自分に刺さるわな、と納得しかありませんでした。

タイトルにある通り「後悔」がこの作品のキーワードになっています。
過去の後悔から主人公の結弦君が言葉を大切にしながら周りの人達とぶつかっていく様は青臭さ満載ですが、その勢いの先で辿り着いた新たな関係性は大人ではきっと手に入らないもので、とても眩しく見えます。
青臭さゆえの眩しさや感情の爆発みたいのはこういう作品でしか摂取できないんでラブコメ青春物を読むのは辞められないんですよねえ。

ちなみに、好きなヒロインについては以下の通り。
誰か助けてくれ。


引用元:http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631442-8

マブラヴオルタネイティヴ

この作品については視点が完全にマブラヴファンとしてのものがどうしても最初に来てしまうのだけど、原作が好きな人なのでこれは許してほしい。

トータルイクリプス、シュヴァルツェスマーケンに続いてマブラヴ関連作品としては3作目のアニメでしたが、やはり原点となる作品ということもあり3作の中では一番気合が入っていたと思います。特に戦闘CGは見ていてかなり迫力がありました。

また、前提が多い作品でありながら、2クールで甲21号作戦までちゃんと描き切ることができたのはシンプルにびっくりしました。オルタだけでも4クールくらい必要なんじゃね?と思っていた側としてはちゃんと圧縮できるもんなんだなあと感心してます。

キャストの方々もラタビノット司令の若本さん以外は全員新キャストになっていたわけですが、どの方も原作のCVの印象そのままの方ばかりで、やっぱ声優ってすげーなと思わされたりもしました。特に夕呼先生はほんとにそのまんまでした。

主題歌についても2クール目はJAM projectと栗林みな実をちゃんと連れてきてくれたし、劇中歌の影山ヒロノブの「翼」もちゃんと流れたし、外せないとこはちゃんとど真ん中にストライクを投げてくれていたと思います。
その上で、V.W.Pの「再会」は伊隅大尉の回の演出も相まって特に良かったです。

あと1クールあれば桜花作戦まで描き切れそうな気もするので、時間がかかっても何とか続くといいなと思っています。

あとAgeははやくインテグレートとレゾネイティヴ出してくれよな。

劇場版 Drコトー診療所

ドラマシリーズも好きでずっと見ていたので、発表されたからかなり楽しみにしていた映画です。

あんまり自分と同年代はいないんだろうなと思っていたらやはり映画館の年齢層は高めで、夫婦で一緒に見ていた、という方が多かったんだろうなあという感じでした。

コトー先生が自転車を漕いでいる姿を遠景で捉えながら、いつもいのBGMが流れて作品タイトルが書きだされた際に、「ああ、コトー先生が帰ってきたんだなあ」とすごく懐かしく、感動しました。

今作を見て自分にとって印象的だった点は2つあって、一つ目はタケヒロについて。

コトー先生に憧れて医者を目指し、島を離れていた彼は、実は医学部を中退していた、というシリーズをずっと追っていた側としては中々衝撃的な事実が出てきました。
その事実が明らかになる中で、「人を救えるようになりたかった」と零すタケヒロにコトー先生は「医者しか人を救えないと思っているのなら、君は医者に向いていない」と言います。
これは医者であり、彼の憧れであり、幼いころからタケヒロを知っている大人の一人として、医者の在り方を諭すのと同時に彼の未練・後悔をコトー先生自身が断ってあげる厳しくも優しい言葉だと思いました。

もうひとつは後半の展開について。

これは現実の離島医療も明確な解決策がなく模索中だから、ということも絡んでいるのだと思いますが、この作品中で発生した問題についての解決策は簡単に言うと精神論・根性論で何とかする、という所にありました。
僕自身は創作におけるスポ根・根性論とかは全然好きな方なんですが、今作の展開にはちょっと引いてしまって入りきれなかった部分もありました。

なんでか考えてみると、「自分が仕事をするようになったから」というのが結構大きいように思うんですよね。
こういうリアルなお仕事をフィーチャーした作品だと、自分の現実と地続きに想像しやすい分、引いてしまったところが出てしまったのかなと。
学生の頃にこのドラマを見ていた際には全く気にしなかった部分なので、良くも悪くも大人になってしまったんだなあと少し悲しくなりました。
あと、今後もリアルなお仕事をフィーチャーした作品に出会った際に同じようになってしまう可能性があることが出てきたこともちょっと辛いです。

それでも、最後にエンドロールをみながら中島みゆきの「銀の竜の背に乗って」を聞いていると、やっぱりDrコトーは良いな、となれたので、いい映画納めができたと思います。

鎌倉殿の13人

「麒麟が来る」以来の大河完走でした。
自分は三谷幸喜脚本の映画やドラマはあまり通っていなかったのですが、見事に1年間掌の上で踊らされたし、気持ちよく踊れた作品だったと思います。

実家は大河ドラマを割と見るほうだったのですが、一人暮らしを始めてからてんで大河のことなんて忘れていたころ、大河ドラマちゃんと見ようと思わされた出来事があります。
それは、Twitterのタイムラインが「真田丸」で毎週埋まっていたタイミングです。乗り遅れた結果みなの盛り上がりを指をくわえて見ているしかなかったあの時、次からは絶対見ようと決意して、新しく始まった「おんな城主直虎」にズブズブと沈んでいき、それからとりあえず新しい大河ドラマの最初は見るようになりました。
そのきっかけとなった「真田丸」も三谷脚本。今回の鎌倉殿には自分としては並々ならない期待があったわけですが、これがまあ面白いこと面白いこと。

序盤は正直コメディチックな展開も多くて、「本当に大河ドラマか?」と首を傾げることもありました。ただ、話が進んで色々な人物の愛情・羨望・嫉妬といった様々な感情が交錯し始めると、その序盤のコメディ調の中で披露されていた人物の一面が、新たに出始めた冷酷な面などをより強調するのと、キャラクターの奥行を作り出すことになっていて、参りましたと頭を下げるしかありませんでした。

歴代の作品すべてを見たことがある訳ではないので確かなことは言えませんが、主人公をここまでダークに描き切った大河ドラマも相当珍しかったのではないかと思います。

正直まだロスっているのですが、次の大河へのサプライズな橋渡しもありましたし「どうする家康」もちゃんと見ようと思います。

夫婦以上、恋人未満

漢たるもの、たとえ結果が分かっていても立ち向かわないといけないこともあります。そして予想していた通りの結果にならないように全力で抗うのです。
エビに食いついた鯛はただ釣り上げられるのを待つのではなく、針が外れたり糸が切れるように全力で暴れまわり、勝てばエビ1匹丸儲けな訳です。

なんの話をしているのかというと、勿論私と「夫婦以上、恋人未満」の話です。

2022年秋アニメ一覧を見ていた時、この作品のタイトルを見た瞬間に「うわあこの作品自分に刺さりそ…。」という非常に嫌な予感が走りました。この予言めいたインスピレーションを覆すため、「まあどんなもんよ、刺さるもんなら刺してみろよ」と何故か上の立場から視聴を始めたわけです。

その結果がこれです。

完全に負けました。

この作品は完結していないのでまだ勝敗はついていない!!!
最終話まで俺とデュエルしろ!!!!!
あと最新刊の展開とコミックウォーカーで読めるその続きの最新話も最高でした!!!!!みんな買って読んで追いつけ!!!!!
そして俺と一緒に戦ってくれ!!!!!


おわりに

という訳でボリュームも作品ごとにバラバラでしたが適当に振り返りました。
作品の目次立てた後に思い出したのだと「シン・ウルトラマン」「エンゲージ・キス」「ぼっち・ざ・ろっく」MCU関連(「ブラックパンサー ワカンダフォーエバー」「ドクターストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」「ソー ラブ&サンダー」)「すずめの戸締り」「オーバーロードⅣ」などなどありましたが、まあ今回はここまでということで。
気が向いたら追記してるかもしれません。

Twilogから触れた作品をピックアップできるじゃんってのは割と良いアイデアだったなと思うので、できれば2023年もやりたいなという所存です。
今年も面白い作品にたくさん出会えることを期待して筆をおこうと思います。
ではでは。

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