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まあまあトホホな人生だけど

人生100年とか風の時代とか言われてるけれども…
年齢を重ねるということに対する不安や焦りや思い込みと向き合うことになる40、50代にさらに時代の変化という自己変容を迫られるきびしさ
私たち世代にはまたか!という感じなのではないだろうか?
生まれたのは高度成長期で、私たちの親は「人並み」を求めて良き夫、良き妻になるべくがむしゃらに頑張ったが、時代が求める自分像に振り回されて自分を見失った結果、自分の感情に疎く子供の気持ちに寄り添えない毒親と化した人が多いと思う
社会の標準であれと圧力をかけらながら育った私たちを過酷な受験戦争の後に待っていたのは就職氷河期だ
短大の就職支援室にはたくさんの空っぽのファイルと壁に貼られた数枚の求職票
月給18万、たった1人の採用枠に400人が殺到した
誰からも良いアドバイスをもらえず、ハローワークや新聞の求人広告から目ぼしい企業を探して応募した
先行きの見えない経済状況に企業はひたすら経費削減を唱えて、バブルで経費を使いまくって結果を出していた諸先輩、上司たちは行き詰まり、パワハラが常態化した
そうやって社会からメンタルをフルボッコにされて生きているのに、心の中にはまだ親や社会から刷り込まれた「標準」がこびり着く
幸せで健全な家庭を維持するには何かが足りず、いつもすれ違うようなうまくいかなさを感じる
そうしてやっとの思いで中年になったら今度は国にお金がないと言う
頼んでもいないのに寿命が伸びて、私たちが高齢なる頃にはその高齢者が多すぎて社会問題なんだそうだ
一体どうすればよかったのか?
それでも生きていくためには「自分を一番大切に」自分軸で人生のあり様を考えることがいいらしい
もう十分クタクタなのに人生にはもうひと山あるんだと
まつたくトホホ…な人生だ
それでも日々何とかやっているし、好きなものでも食べれば気分も上がる
元気が有り余ったお年寄りや淡々と我が道をゆく若者たちの異世界の空気を感じつつ、私は私のままぼちぼちと歩けるところまで歩くしかないか

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