緻密に分析したコンテのシティ攻略法
3連敗中のトッテナムが首位マンチェスター・シティのエティハドへ乗り込みシーズンダブルを達成した。少ないチャンスを確実にものにした3トップのチャンスメイク力と決定力が試合を決定づけたといえる。一方で2失点したものの決定機(xGが0.3を超えたチャンス)を創られたのは失点したシーンとPKのみとリーグ屈指の攻撃力のあるマンチェスター・シティを抑えた守備も十分に称賛されるものだ。
コンテがこの日のために準備してきた守備はマンツーマンとゾーンの併用だ。前線の3枚は基本的にマンツーマンでケインがロドリを監視しながらCBの様子を窺い、ソンフンミンとクルゼフスキがよくポジションを変化させるSB(カンセロとウォーカー)を捕まえる形。2-3-5で回すビルドアップに対してCBにはプレッシングをかけないのではなく、中盤の2枚が交互に前進する約束のようだった。
上手くいかないマンチェスター・シティはビルドアップを2-3-5から3-2-5に近い形へ変化させた。それでも役割は変えず前線へのプレスの約束事を守り続けた。
また前線が限定したパスコースに対して5エリアをしっかりと埋めて入ってきたボールに対してタイトに圧力をかけることに成功していた。
また、残っていた中盤のプレスバックも早く、2対1を作りエリア内深くには侵入させず苦しいシュートを打たせることに成功した。
しかし、トッテナム相手にこれだけ攻め続けることをプランに入れてくるチームは多くはない。今回の勝利は自信に繋げつつ、下位チームからの取りこぼさないことが当面の目標でトップ4への鍵となるだろう。
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