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コンテによるスパーズの変化

11月にトッテナムに就任したコンテは12/5のノリッジ戦にて開幕以来のリーグ戦3連勝を記録した。
就任以降リーグ戦では負けなしで順位も1試合少ないながらもヨーロッパカップ戦圏内に浮上している。
ヌーノ監督時代のように相変わらず相手を圧倒して勝利することはないが、いくつか変化が見えている。

1.ハイプレス

ヌーノ監督時代は4-3-3でブロックを作り、DFラインにはプレスをかけず相手を引き込みロングカウンターを仕掛けることが主な戦い方だった。
しかし、コンテは3-4-3のシステムから5-4-1になることを好まず、ポチェッティーノ時代のように前線のメンバーからプレッシングをかけ、両WBもDFラインに吸収されず相手のSBやWBにまでボールを奪いに行く攻撃的な姿勢を見せている。

2.ポゼッション時のルール

リーグ戦3連勝を飾ったリーズ、ブレントフォード、ノリッジとどこもトッテナムからすると格下にあたる相手だが、どの試合もポゼッション率は40%台と相手に数字では劣っている。
しかし、ロングボールに頼るクラシカルなイングランドのフットボールを展開するのではなく、しっかりとGKからボールを繋ぎ早いタイミングで前線の3枚に縦パスを入れ手数をかけずシュートまで繋げるビジョンを共有しているように見られる。
そのおかげでポゼッション率が低くてもシュートを減らさず戦えている。

3.Xgの向上

近年のサッカー界では監督やチームを評価する時にXgの数値が利用されるが、ヌーノ監督時代は1度も2.00以上の数値を出すことが出来ず、チャンスを創り出すことが出来てないことが解任の1つの理由となった。
一方コンテは初戦のエバートン戦こそ0.80と奮わなかったが、その後の試合ではすべて2.00以上の数値を出し得点力不足に改善の兆しをデータ上で叩き出している。現に3連勝は複数得点で勝っており、これからコンテの戦術が浸透すればケインを中心に得点力が戻ってくるだろう。
※Xgのデータは以下サイトより参照


ここまでコンテがトッテナムにもたらした変化を書いてきたが、ヌーノ監督の時も開幕時は3連勝した事実がある。データにおいてコンテの方が期待感を煽るがこの先を冷静に見守っていく必要があるだろう。

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