辛抱強くじっと
凹凸を整えようとあちこちを削る
平らになるように丁寧に少しずつ少しずつ
やる前よりもバラバラになってしまっても
辛抱強くまた慎重に心血を注ぎつつ少しずつあちこちを削る
やればやるほどあちこち揃わず出たり入ったりしてしまっても
左右の眉を均等に揃えられないのと同じような想いを抱えても
今日も整えようと繰り返す
そもそも、元が平らじゃない
世界は元々不平等
宇宙から見れば地球は丸いかもしれないが
地表に降りて歩いてみればそうじゃあないことがすぐ解る
切られるべきものが咎められずのさばり続けている
叩かれるいわれのないものが叩きのめされ倒れている
そんな現実を何とかしようとして
埋めるものを個々に合わせて乗せていると
その”不平等”を『不平等だ』と上から”平等”という理不尽で埋め立てられる
世界はそれを是正しない
誰かがやってくれるのでもない
だから自分でやるしかない
できるやつがやるしかない
だから今日も
整えようとあちこちを削る
”理不尽な平等”という不平等が
それを避ける術を持たない人たちに少しでも降りかからないように
辛抱強くじっと
じっと