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足が曲がる男の件

僕には唐突に見返したくなる動画があります。
それはもう4年も前になるのですが部活の地方大会予選の動画です。


僕は水泳部でした。
当然ですが今は現役の時ほど速く泳げません。
結論から言ってしまうと、僕はリレーで関東大会に出ることができました。


もちろん、自分の力は多少あったといえど、一緒に泳いだリレーメンバー、頑張って練習した同期、先輩、後輩の期待と応援の力が大きいです。
今でもあのときの水泳の成長具合は気持ち悪いと感じるほど、急速な成長をしていたなぁと思います。

水泳やっていた人なら分かると思うのですが、100mなど、短距離のタイムを縮めることはそう簡単ではありません。
しかし、僕達の高校はすごい成長速度でした。

ちょっとだけ振り返ってみると
高3 5月 県大会
予選4:02
決勝3:58
高3 6月 地方大会予選
予選3:54
決勝3:52
※出場メンバー、泳順は固定です


もちろん、地方大会に出場した中では下位の方ですが、地方大会出場を目標としていた自分たちには十分すぎる結果でした。
(ちなみに僕は1秒しか縮められませんでした。本当に仲間に感謝です。)

地方大会の動画もあるのですが、いつも見るのは県大会決勝の方です。
それは後輩の応援が多く聞こえるし、目標を達成した瞬間を見ることが出来るからなのかもしれません。
そのときはいつも「あのとき頑張ってたな、あのとき頑張れたから今も頑張れるはず、頑張ろう」って元気や勇気をもらえる、自分の原動力になってます。


今日がいつもと違ったのは、その動画の他に、高校最後の合宿(高3になる年の春合宿)で自分のフォームを見て、改善点を見つけようという動画を追加で見てました。


そこでの自分のフォームを見ていたのですが、
自分で見てもびっくりするぐらい飛び込みとターンをするときに
足が膝カックンでもされたの如く曲がっているのです。
ちなみに県大会、地方大会予選でも膝カックンされてる足は健在でした。
見た目で言うと、めちゃくちゃ汚いです。


僕は他の人にも「飛び込み下手!!」と言われていました。
そのときはあんまり気付きませんでしたが、改めて見ると酷いもんです。
ある意味そのときは膝が曲がってしまうのをなおすぐらいなら、得意な腕の力を伸ばした方がタイムが縮むと思っていました。
(ちなみに動画見てたら決して腕のフォームもかなり汚かったです。)

もちろん時間がもっとあって、膝が曲がりすぎるのを矯正できたらもっと速くなっていたかも知れません。
僕にアドバイスを直ぐに改善できるぐらいの要領があれば足は直せたかもしれませんが、僕にその器用さは無く、結局ガムシャラにやってました。

結果的にも伸び幅は他のメンバーに比べて少なかったですが、タイムは縮めることが出来ました。

人には得意なこと、得意なスタンスがあります。
もしあのとき、「フォームが汚い!!」と言われたことを鵜呑みにして、キレイなフォームにする練習ばかりしていたらタイムは伸びなかったと思います。

フォームが汚くても、足が曲がっていても、
結果的に速くなっていたから良かったと思っています。

自分にとって必要な助言と不必要な助言は絶対あります。

そのときの自分は足が曲がっていてもいいじゃん。自分には得意な腕の力があるって思ってました。

自分らしくいれる、自分にとって役に立つような助言を選択することが出来ていた高校生の自分。

今の自分は全ての助言を鵜呑みにしていないか、

必要な助言を選択することが出来ているか。

自分らしさを保つことが出来ているのか。

懐かしさを感じると共に、改めて自分の行いを見直すきっかけになったというお話でした。

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