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グラン・トリノ

映画館に行こうと思ったが
行けず終いで
その後、Blu-rayを買おうと思ったものの
結局、今日まで見ることに至らなかった
クリント・イーストウッド監督・主演作
「グラン・トリノ」(2008年、アメリカ)を
Amazonプライムで
ようやく見ることができた

主人公ウォルト・コワルスキーは
退役軍人で朝鮮戦争で
自分の罪とトラウマを抱え
日々を生きている偏屈な老人だ
近所に越してきたモン族らにも
イエローと罵倒し、差別と偏見と
ツバを吐く嫌味なジジイは
自分の身内にさえ煙たがられていた…

俺もいつかはこんなジジイになるのかね
なんて投影しちまったが
イーストウッドは年老いても
カッコ良過ぎるぜよ
カップルに絡む黒人にたいして
クロ、とここでも差別発言
黒人たちが息巻いていると
しびれたセリフで一喝する

“怒らせたのが
大間違いという相手もいるんだ”
“例えば俺だ”
死ぬまでに一回は俺も吐いてやろう
それにしても本作は本当に深い
信仰的なものも描かれていて
やはりハリウッドのドラマって
宗教的なものと切っても切れない

モン族の姉弟と親しくなっていく過程で
ウォルトの心境に変化があらわれる
偏見は消えても
偏屈は相変わらずなのが良かった
そして少年を子ども扱いせず
一人の人間として接するところもね
この作品には“美学”がある
いろんなことを教えてくれるよ

Kazz Yanagawa

#グラン・トリノ  #クリント・イーストウッド #Amazonプライム #iPhoneXR

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