実業とは

❖ 実業とは、社会貢献を前提にした持続可能な事業である。
需要(ニーズ)、生産、提供、輸送、CS、評価が一連の活動サイクルとなる。また以下の要素が課題になり、設立当初から困難を極める。
- 市場調査とリスク管理
- 環境対策とコンプライアンス
- 社会的責務と人的貢献

【現状】
グローバル企業や加工食品会社と決別して、食と安全にこだわった営農の実体は家族的な小規模経営であり、多くは非常に独善的で革新的であっても即効性がなく訴求力もないため、消費者に敬遠されている。
理由1、市場調査を全く行なわず、直観に頼って販売を行っているため、事業の主旨が消費者に全く届かない。
理由2、地域コミュニティは地域の伝統や文化の継承とコミュニティの保全が大きな目的である。地域が安全で日々の生活が平穏に過ぎることを全員が願っている。
しかし、古い習慣や対外的な慣習、組織内の独自なルールが横行し、ステレオタイプ的な地域アイデンティティーや無意味なブライドなど、精神的な呪縛による不自由で不条理なコミュ二ティの体質を形成してしまっているのが現状である。
排外的であるために、たとえ内部で価値観の変化に気づいたとしても、関係を解消したり、関係性の再構築を試みるのはとても困難である。
根本的に、相互利益を優先した関係性とは何なのかを見直す必要がある。

❖ まとめ
実業を地に足をつけた堅実な事業であると思ってはじめても「事業目的」がなければただの困難な奉仕活動に陥る。
こう結論づけると実業にはネガティブなイメージしかわかないが、先ずは周囲に理解者を増やして、荒波にこぎ出す準備をしなくてはならない。そして、出帆すれば対応に追われる日々が待っているが、ひたすら漕ぎつづけるのだ。
蛇足だが、邪魔をする人は必ずいるものだ。しかし、その人の行動理由がわかれば新たな課題解決の兆しが必ず現れることだろう。




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