2022年 note Android アプリの現在地とこれから
こんにちわ。かじゃむです。
最近はポケカの記事が多めですが、今回は現職のnoteでのアプリ開発の活動や情報の記事を書こうと思います。
簡単な自己紹介とこの記事について
noteでAndroidアプリのチームリーダーを担当してまして、主にAndroidアプリの開発・運用に携わっています。
入社したのが2020年の5月からで、同年10月頃から、Androidアプリの開発・運営を担当するようになりました。
Androidの開発に携わるようになってから約2年近く経ってきたので、当初から現在での変化や、現在の状態を備忘録的にまとめていこうと思います。
過去にnote Android アプリに関する記事も出ているので、ご興味ある方は見ていただけると嬉しいです。
現在のnote Android アプリの状況
日々さまざまな機能をチームで開発していますが、2022年にリリースしたもので特に思い入れのある機能をご紹介します。
いろいろな記事に出会えるようになったよ
過去のAndroid アプリは俗にいうReader系としての要素が強かったと思います。
よくある縦スクロールの一覧系の画面でしたが、現在はアプリへの、初回訪問時のホーム画面でより多くの記事が見えることで、新しい記事や、自分の書いた記事の情報が見えやすくなっています。
また、note自体のML施策の強化によって、ユーザー毎のおすすめの記事が出てくるようになったことで、アプリに戻ってくるたびに新しい記事に出会えるUI設計へと変化していっています。
ダークモードに対応しました
ようやくAndroidアプリでもダークモードに対応することができました。
当初もう少し早いタイミングでリリースしたかった機能だったのですが、後述するAndroidプロジェクトの内部設定に色々課題があり、最近のカイゼンでようやくリリースすることができました。
クリエイターの方々からも要望が多かった機能で、私自身もダークモードをデフォルトで使用しているので、自身が携わるアプリで対応できて嬉しかった機能です。
あなたへのおすすめなどのプッシュ通知も強化
アプリではいろいろなプッシュ通知機能があるのですが、新しい記事に出会えるような通知は今までなかった状態でした。
アプリでもより多くの魅力ある記事に出会っていただけるように、定期的にあなたへのおすすめの通知が届けられるようになりました。
もしアプリを使っていて、プッシュ通知をOFFにされている方がいましたら、ぜひ一度ONにしてみてください。素敵な記事に出会えるかもしれません。
現在のnote Android プロジェクトの状況
アプリの変化だけでなく、プロジェクトでも大きなカイゼンや変化が起きています。
アプリの品質が大幅に向上して、クラッシュ率が激減
アプリ開発していてアプリのクラッシュはいの一番に解決したい問題です。
notetechtalkでも語っていますが、当初のアプリのクラッシュ発生率はデイリーでも凄まじい数値でした。
その中で地道なカイゼンを続けたことで、現在アプリのデイリーのクラッシュ率はグッと少なくなり、デイリーで数件に抑えられています。
アプリが常に安定稼働している状況は、エンジニアとしても安心して新規開発やカイゼンを進められるとともに、この品質を維持しようというマインドをチームにもたらしてくれるため、今後も継続していきたい状態です。
Kotlinコード 100%へ。Javaコードを完全撤廃
当初プロジェクトの中は圧倒的にJavaコードが占めている状態でした。
そして、現在は全てのコードがKotlinへと更新されました。
前述したクラッシュ対策の浸透とともに、古いコードをカイゼンし、Kotlin化を推進したことで、安定稼働できるコードの記載や、問題が発生した際のカイゼンの際にも即時にコード変更が行える状態になっています。
Javaがあることが悪というより、統一されていないコードは、コードやアプリ状況の把握や変更にスイッチングコストを強いてしまい、エンジニアのパフォーマンスに影響を及ぼしてしまうことがあるため、このような整地作業はとても大事な作業だと思います。
また、古くからあるコードは得てして負債となることも非常に多く、過去のアプリのクラッシュ原因の温床がまさにこれまで変更してきたコード箇所に原因が多々あった状況だったため、結果としてこちらの活動がそのままアプリの品質向上にも貢献できたものでした。
プロジェクトの設定を統一し、不要な設定をクリーニング
コードの変更だけでなく、地道なプロジェクト自体の整地作業も行っています。特にThemeやStyleなどの統一はダークモードリリースに大きく貢献できたものです。
過去にいろいろなエンジニアが手を入れているプロジェクトのため、チーム自体の変化とともにコードだけでなく、プロジェクト設定自体にも古いものや、統一されていないものが散見される状態でした。
今後のアプリの大規模開発にも耐えられるように、現時点でこのような対応に着手できたことは、今後のチームのカイゼン施策にも恩恵があるものであると思います。
今後のnote Android アプリについて
前述してきたことの他にもAndroidアプリのカイゼンのため、日々チームでカイゼンを積み重ねています。
今後もアプリ体験のカイゼンや、機能のリリースを積極的に進めていきますので、もしまだnote アプリを触ったことがない方はぜひお試しいただけると嬉しいです。
Android アプリ
iOS アプリ
まとめ
2022年は、Androidチームにとって、アプリもプロジェクトも今後の発展に向けての大きな一歩になった年でした。
今後もアプリは常に変化していくことになると思いますが、そういった変化やチャレンジを推進できる状態になってきていることは、いちエンジニアとしても楽しみな状況です。
チームとしてもまだまだ拡大していきたいと思っていますので、もしnoteの開発やアプリチームに興味がありましたら、コメントなどでもご連絡ください。
アプリチームでは現在プロダクトマネージャーも絶賛募集中です。
読んでいただき感謝です!ぜひシェアもしていただけるとうれしいです。 いただきましたサポートは子供との時間で大切に使わせていただきます😊