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コミュニケーションが苦手でも、なんとかなる

世間一般的に「社長」って、コミュニケーション力が高いイメージがありませんか?

でも残念なことに、私は社長でありながらコミュニケーションが苦手です。

子どものころから引っ込み思案で、保育園時代の趣味は折り紙でした。学生時代も「クラスの中心にいるリーダータイプ」ではなく、いわゆる「生徒会長」や「応援団長」みたいなまとめ役の経験はありません

社長といえば会社経営のリーダーとして、みんなの中心にいるべき存在かと思います。ただ、コミュニケーションが苦手な私でも10年近く会社を経営して、気づけばメンバーが40名近くになっています。

こんな「コミュ障」な私でも、会社を経営できるし仲間を集めることができるんです。ただしもちろん、全く誰とも話さないのは現実的に不可能。なので、色々工夫してきました。

ということで今回は、コミュニケーションが苦手でもうまく仕事を進めるコツについて書いてみようと思います。


なんとなく会話するのではなく、話し合う場を設ける

「〇〇さん、最近調子はどう?」「そういえばこの案件ってどうなった?」というように、1人ひとりとマメなコミュニケーションを取るのが苦手な私。

創業したての頃は、メンバーも少なかったのでコミュニケーションは苦ではありませんでした。雑談をする中で「じゃあこれからは〇〇を重点的に売ろう」のような意思決定をすることも。今思うと、会社に関わる意思決定のほとんどは、会議ではなく日常会話の中で決めていました。

しかし、メンバーが増えてくるにつれて全員とマメにコミュニケーションを取るのが難しくなってきます。なんとなくの会話から様子を察して意思決定していくのには限界があります。

そこで、話したいときはなんとなく雑談するのではなく、意図的に話し合う場を設けることにしました。

具体的には、Googleカレンダーで目的に応じて会議を設定しています。たとえば、部下とは毎週1on1ミーティングを実施。目標に対する進捗報告や相談事は、このタイミングで聞くようにしています。

最近「会議はムダだ」みたいな論調が強まっている気がします。しかし、会議の目的をしっかり定めれば、ムダな会議は生まれないと思っています。

なんとなくの感覚で部下に話しかけたり状況を察するのが苦手なら、会議をルーティン化する。話し合う場を定期的に設ければ、日々の雑談が苦手でもビジネスシーンでは問題ありません。


誰に対しても「自然体」を心がける

「上司や取引先に良く思われたい」と、低姿勢で丁寧に接する人が多いのではないでしょうか。逆に「後輩から舐められたくない」と、先輩風を吹かす人もいるかもしれません。

私はそのどちらも苦手。疲れてしまうからです。相手の立場に関係なく、自然体で接するようにしています。

短期的なつきあいであれば、自分を装うことはできるかもしれません。しかし、長期的なつきあいになればなるほど、実力以上の自分を見せることは難しくなります。それだったら、最初から無理せずに素の自分を見せればいい。そんなふうに考えています。

もちろん、それで離れていく人もいるかもしれませんが、それはそれで仕方のないことです。

私は、気の利いたことを言うのが苦手です。相手を不機嫌にさせないよう、無難な会話を続けるのも得意ではありません。なので、話すことがないのに無理して会話することもしません。

会話が苦手な人は、無理に話を続けようとしなくてもいいんです。あくまで自然体でいることで、かえって相手の印象に残ることもあります。


カレーライスを嫌いな人もいる

「人と話すのが苦手だ」「自分はコミュ力がなくて…」と落ち込む人は少なくないでしょう。個人的には「コミュニケーションが苦手」なことを必要以上に気にしなくていいのでは?と思っています。

私は「カレーライスを嫌いな人もいる」という言葉が好きです。日本の国民食とも言われ、全員が好きで当然だと思われるカレーライスですら、嫌いな人はいるんです。

どんなに好かれそうなものでも、嫌いな人はいる。カレーライスでさえ嫌いな人がいるなら、自分が嫌われることもありえるよな。と楽観的に捉えることができます。

他の人と比較してコミュニケーションが苦手だ、と悲観的になっていても、時間がもったいないだけです。そういえば先日の「マツコ会議」でも、マツコ・デラックスさんがとても良いことをおっしゃっていました。

幸福ってなんだって言われたら、他者を介在させずに喜びを得ること

他者との比較をしていたら、キリがありません。「自分は自分なんだ」と考え方の軸を他者→自分にずらすのが、生きやすくなるコツだと思います。

ただ、だからといって「自分は会話が苦手だから、わざわざ気を遣って他人と話さなくてもいいや!」とコミュニケーションが苦手な自分を正当化すればいいわけではありません。

ビジネスには、お客様や上司・部下などとにかく「相手」が必ずいます。一人で完結する仕事は、まずありません。

上司やお客様に媚びるのはカッコ悪いと考える方もいるでしょう。考えるのは自由ですが、選ぶのは自分でなく他人。「取引先として選ばれる」「信頼できる部下として認めてもらう」ためには、相手の立場を想像したコミュニケーションが必要です。

「とにかく会話を続けないと」とやみくもに悩むではなく「ビジネスシーンで選ばれるための手段」として俯瞰で考えれば、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか?

最後の方は「考え方を変えよう!」という話になってしまいました笑 コミュニケーションが苦手な方がこの記事を読んで、少しでも楽になってもらえればうれしいです。

コミュニケーションは苦手ですが、Twitterは頑張っています笑 よろしければぜひフォローお願いします。


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