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勉強している社会人は3人に1人だけ。私が実践してきた「社会人の勉強法」4つのポイント

突然ですが、みなさんにとって人生で一番勉強したのはいつですか?多くの方は学生時代を思い浮かべるでしょう。

でも私の場合、最も勉強したのは社会人になってからなんです。

自慢に聞こえるかもしれませんが、決して「意識が高かったから」ではありません。

高校時代は受験勉強をがんばり、慶応義塾大学に現役で合格。その反動で、大学時代はほとんど勉強をせず、遊ぶことに全力投球していました。受験で燃え尽きちゃったんでしょうね、、、

大学生活の中心はゲーム。友人といる時はウイニングイレブン(当時大人気だったサッカーゲーム)、1人でいる時はダービースタリオン(競走馬育成ゲーム)を主にやっていました。勉強といえば「いかに楽して単位がとれるか」を最優先に授業を選んでいたくらいでした。

そんな大学生活を送っていたにも関わらず、運よくNTTドコモに入社。しかし、求められるレベルが高くまわりも優秀な人ばかり。そんな焦りから、大学時代にまったくやってなかった勉強をするようになりました。

さらに、前職では2-3年のスパンでの異動が当たり前。当然未経験の部署に異動することもあります。そこで成果を出すには、勉強して知識を身につけなければいけなかったという事情もありました。

ちなみに世間を見てみると、自己学習をしている社会人の割合は33.1%(参考:リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査2018」)。3人に2人の社会人は勉強する習慣を持っていないらしいです。

仮に大企業に所属していなくても、今の時代は転職が当たり前。新しい会社で活躍するには「自己学習」が必須になります。つまり、大半の社会人にとって「勉強」は大事。なのになかなか取り組んでいる人は少ない。

そこで今回は、私が実践してきた「勉強法」を書いてみることにしました。おもに社会人の方へ役立つ勉強法をお伝えします。


1.アウトプットありきの勉強をする

以前のnoteでもお伝えしたのですが、社会人としての勉強は「アウトプットありき」で行うべきと考えています。

学生時代の勉強は、どうしてもインプットが中心です。アウトプットといっても、レポートやテストがメイン。実生活で活かす場面が少ないと思います。

一方、社会人になると「表計算が必要だからExcelを勉強しよう」「財務諸表を読まないといけないから会計を勉強しよう」と、勉強内容が仕事に直結します。仕事につながるということは評価にも影響してきます。

たまに「仕事には全然関係ないけど宅建の資格を取る!」みたいな方もいらっしゃいます。しかし大半の人にとって、アウトプットの機会がないまま勉強するのはだんだん辛くなってくるはずです。

ですので「何から勉強すればいいか分からない」という人は、まず自分の業務に必要な分野から選ぶのをオススメします。


2.誘惑を「物理的に」消す

勉強に専念する上で最も効果的だったのが、誘惑を消すこと。それも「我慢する」みたいな精神論でなく「物理的に」断ち切っていました。

大学時代にあれだけのめり込んでいたゲームも、社会人になると同時に一切やめました。就職が決まり、引越しするタイミングでゲーム機本体を処分しました。「引退後に命が続く限りゲームをやる」と決めて、老後の楽しみにしています。

そして社会人3年目で本社の経営企画部に配属となりました。「管理会計」の意味も分からない、というペーペーです。毎日必死に勉強していました。このとき、部屋にあったテレビを捨てました。少し極端かもしれませんが、物理的に無くすのがポイントです。

仮にテレビがある状態で「テレビ番組を見ない」とルール化したら、我慢していること自体がストレスになってしまいます。一方、そもそも物理的にテレビがないと「テレビを見れる状態なのに見ないよう我慢をしている」というストレスを感じなくて済みます。

また六本木にある有料図書館(六本木ヒルズライブラリー)を契約していました。仕事が早く終わった時や土日で予定がない時は、ここで勉強することが多かったです。行っても行かなくても月額料金が請求されるので、なるべく足を運ぶようにしていました。ここは「勉強をするためにお金を払っている人」が集まる場なので、誘惑は一切ありません。

他に捨てたものもあります。新潟出身ということもあり、学生時代からスノーボードをやっていたんですよね。気づけばインストラクター資格・検定員資格を持ち、大会にもぼちぼち参戦するくらいの腕前でした。しかし、このスノーボードも会社を経営するうえでは妨げになると思い、起業したタイミングで捨てました。

自律できるタイプであれば、こんなことしなくても大丈夫です。ただ、人間の心は弱いので誘惑が近くにあるとそちらに惹かれてしまう。誘惑を物理的に断ち切ることで、なかば強制的に勉強へ集中できる環境を作れます。


3.同じテーマの本を10冊買う

「●●の分野に詳しくなりたい!」と思ったら、そのテーマに関する本を10冊買うことにしています。

例えばマーケティングに詳しくなりたければ、マーケティング分野の本を10冊買ってみる。まず分かりやすそうなものを1冊目に読んでみて、2冊目、3冊目…と読み進めていく。

すると「マーケティングの要点」は10冊すべてに共通していることが分かります。各本で共通している点は肝心なポイント/意見が分かれている部分は自分の考えを持つべきだ、と深く理解することができます。

本を読む時にありがちなのが「全部読まないといけない」とプレッシャーを感じ、結局途中でやめてしまうこと。これは合わないな、と思ったら途中でも読むのをやめています

「もったいない」精神で本を読んでも身になりません。そういう意味で言うと、読書を「食事」と同じように捉えているかもしれません。いい食べ物がいい身体を作るように、いい情報がいい心を構成する。「全部読む」ことにこだわらず、いい情報を判断してインプットすべきと考えています。

ちなみに、勉強コンテンツはさまざまありますが本が一番効率よく学べます。今はYouTubeなどで無料でたくさんコンテンツを見れますが、動画は情報密度が低い。本は、必要な箇所を選んで読めるので効率が良いんです。


4.「勉強するのが当たり前」の環境に身を置く

よく「なんでそんなストイックに勉強してたんですか?」と聞かれます。一番大きいのは「まわりが当たり前のように勉強してたから」だと思います。

大学受験時代は、まわりに受験する友達がほとんどおらず一人で孤軍奮闘。「自分だけ勉強している」状況は、精神的にかなりキツかったのを覚えています。

しかしNTTドコモに入社してからは、同僚も後輩も先輩も、当たり前のように勉強していました。特に経営企画部ではとても忙しかったのですが、隣の席の先輩は昼休み中にずっと勉強していました。

この環境だと「なぜ勉強するんだろう?」というストレスは一切感じません。「忙しい中どうやったら効率よく勉強できる?」と勉強する前提でポジティブな思考が働くようになりました。

もし職場でこのような雰囲気でない場合でも、今はSNSを使えばコミュニティを簡単に作れます。勉強自体が大変、とストレスになってる場合は「勉強を頑張る同志」を身近に感じられる環境を作ってみるとよいです。


自己投資は確実にリターンが帰ってくる

サラリーマン時代、私は「手取りの10%は自己投資に費やす」と決めていました。出費としては少なくない金額。しかし、自分のお金を使うからこそ「絶対身につけてやる」と覚悟ができたのを覚えています。

変化の激しい現代では、今役立ってるスキルや知識も3年後には役立たずになってるかもしれません。お金や不動産など「目に見えている資産」以上に、勉強し続けて時代に適応する力という「目に見えない資産」が重要なはずです。

それに、金融投資以上に自分への投資は「確実に」リターンが帰ってきます。社会人こそもっと当たり前に勉強しましょう。

さて、最後に告知させてください。当社ではさまざまな職種でメンバーを募集しております。勉強熱心であれば、業界未経験でも問題ありません(職種によりますが)。興味ある方もない方も、ぜひ当社の採用サイトを覗いていてみてください。

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